ヤサイマシマシにこっそり挑戦!? お家で作れる“二郎系” 日清食品「最強のラーメン」が最強な理由
コロナ禍もあり家で気軽に作れるインスパイア系ラーメン(ラーメン二郎系)が気になっていました。正式な商品名は「行列のできる店のラーメン 最強のラーメン 背脂豚骨醤油2人前」で、日清食品の「行列のできる店のラーメン」シリーズにあたるのですが、「最強のラーメン」のロゴが目立ちほかのシリーズとの違いをアピールしています。
パッケージを見ると、「超極太麺」「超濃厚スープ」「怒涛の一杯」「圧倒的な食べ応え」「もやしと相性抜群」などなど、般若心経を写経したかのような圧倒されるデザイン。2人前で希望小売価格も500円(税別)という生麺にしてはちょい高めの設定です。
■1食分のカロリー(熱量)は881kclとヘビー級
気になるラーメンのスペックですが、1食分のカロリー(熱量)は881kcalで、麺は200gと大盛り仕様とはいっても、ラーメン二郎の小ラーメンよりも少なめの設定。ただし茹でると1.5倍以上に増えるため注意! 超極太麺のため茹で時間は6分、さらに後がけ背脂入り特製油が37g、豚骨醤油の液体スープが52gでした。いままでの経験則から、液体スープの量とスープの美味しさは比例していくと思っています。
それとインスパイア系ラーメンの量に近づけるべく、ヤサイマシマシ(野菜の大盛り)としてモヤシ2袋250g×2、キャベツ1枚、焼豚50gを追加したため、器の重さを差し引いた総重量は1247gでした。
■背脂は温めてしまうと普通の油になってしまう
モヤシ、キャベツは麺と一緒に茹でたこともあり、しっかり湯切りをしないとスープが薄まるので注意してください。カラメがお好みになら液体スープを作るときのお湯の量(250ml)を少なめにしておくといいです。また麺の量が多いので味変としてニンニクをコール(追加)するのもおすすめです。後がけの背脂入り特製油は温めると液体になるため、今回はダイレクトにヤサイの上に乗せて完成。
気になる味ですが、豚骨と鶏ガラをじっくり炊き出した超濃厚な豚骨醤油スープは、デフォルトの状態でニンニクがたっぷり入っていてとても美味しい。ただ、最強と名乗るためにはもっと危険なほど味が濃くてもよかったと思いました(濃ければ薄めればいいので)。
超極太麺は特選小麦粉に小麦ブラン(小麦粒の表皮部分)を配合しているために栄養豊富で小麦の香りも楽しめ、ガッツリした歯ごたえ。脂とニンニクでお腹に刺激があると思ったのですが、完食したのにも関わらず意外にも袋麺やカップ麺を食べたときよりも胃に優しかったし、袋麺ではモヤシ1袋でも結構食べるのはキツイです(個人の感想)。
■最強のラーメンだという理由
実際に自分で作って食べてみて「行列のできる店のラーメン 最強のラーメン 背脂豚骨醤油2人前」が最強と思える理由をあげてみました。
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・インスパイア系のラーメン店に似たような味を家で食べられる
・人気店のように並ばなくてもいつでも食べられる
・食品ロス削減を目指し従来品よりも賞味期限を延長しているからストックできる
・大ラーメンやヤサイマシマシを食べられるのか家でこっそり試せる
・店で全マシをモリモリ食べている姿を他人に見られる心配がない(女性)
・1人前をヤサイマシマシにして2人でシェアすれば罪悪感が薄まる
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ちなみに、他にもスーパーで入手できる最強のラーメンはあるのかと探したら、「豚園」がありました! こちらもインスパイア系ラーメンで同じく日清食品。乾麺なのに箱に入っていました。
スペックは極太麺(乾燥重量95g)と背脂、さらにはニンニク、チャーシューもセットして、カロリー(熱量)は702kcalと味もボリュームもインスタントラーメンの常識を超えた本格派。希望小売価格は1食368円(税別)で、先ほどの最強ラーメンよりも高いのはチャーシューが付いているからでしょう。実際に食べてみましたが、こちらもかなりラーメン二郎に近い味で、袋麺では最強かもしれません。
生麺vs袋麺、どっちが最強のラーメンなのか食べ比べてみるのも楽しいですね。
◆鈴木 博之(すずき・ひろゆき)エディター/コラムニスト 出版社で雑誌の編集者を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車雑誌をメインに、オウンドメディアやニュース配信サイトでの記事執筆も行っている、マルチ編集・ライター。