「下着のパンツ」以外は支給品かもらい物!? 陸上自衛隊の「無課金ユーザー」の存在が話題に
「パンツ以外は物品貸与してもらえるというシステムをフル活用し、頑なに支給品しか使わず、必要なものは退職者から貰って装備を整える…」
そんな陸上自衛隊の「無課金ユーザー」の存在がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのは元自衛官のぱやぱやさん(@paya_paya_kun)の投稿。
「基本プレイ無料」と言うと聞こえは良いが、なんだか切ない気持ちにすらなってくる彼らの生活に、SNSユーザー達からは
「昔自衛官のお客様に、自衛隊で5年だか10年だか勤めたら現金で家が建つって言われましたね」
「営内で過ごす者の中で極一部の人には、風呂場に落ちている痩せ石鹸を拾い集めネットに入れて身体を洗う人もいますし、道路に落ちているタオルやハンカチ等を拾って洗ってから使う人もいました。独身同期、定年の時までに定期や財形等で小さく運用して1億くらい貯めて営門を出ていったと聞いてます」
「"制服だとクリーニング代自分で払わなくていいから"と言って、友人の結婚式に常装冬服で参加した知人がいました。確かに正装です。しかし来る途中、駅員さんと間違われまくったそうです」
「一方で誕生する課金貧乏 物干場から現地調達してるならず者も多数居ましたね 当時流行ってたアンダーアーマーなんて見た目が同じで見分け辛いので2枚ほど盗られちゃいました」
…など数々のコメントが寄せられている。
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ぱやぱやさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):無課金ユーザーはけっこうな割合でおられるのでしょうか?彼らに共通した性格など感じておられるものがあればお聞かせください。
ぱやぱやさん:無課金ユーザーはほとんどいませんが、たま~にいます。彼らは総じてケチです。
中将:陸上自衛隊で生活する上で必要な消耗品にはどのようなものがあるでしょうか?
ぱやぱやさん:下着シャツ、手袋、リュック、カッパ、ブーツなど自分で購入するグッズは多岐に渡ります。陸上自衛隊では「楽したければ金をかけろ!」言われており、数万円のリュックなども持っている重課金ユーザーもいます。
中将:それだけの物を先輩から譲ってもらうのはある意味メンタルトレーニングになりそうですね…。ご投稿に対し、自衛隊経験者を中心に多くの方からコメントが寄せられていました。今回の反響へのご感想をお聞かせください。
ぱやぱやさん:台所で焼酎飲みながら書き込みしました。こんなにバズるとは思っていなかったです。
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さまざまなものを支給してもらえる陸上自衛隊だが、靴下だけは良い物を買わないと汗で足がふやけてズル剥けになってしまうので要注意ということ。今後、入隊を検討している方は参考にしてほしい。
なお、ぱやぱやさんはご自身のブログやSNS上でも防衛大学校や陸上自衛隊でのさまざまな体験エピソードを紹介している。いずれも興味深いものばかりなので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)