関西では一般的だけど、知ってる? とろろ昆布に醤油をかけてお湯を注ぐだけのお汁が話題に
とろろ昆布に醤油をかけてお湯を注ぐだけ…
なんともいい出汁の味わいが楽しめそうなこのお汁を作って飲んでいたら妻に怪訝な顔をされてしまったという投稿がSNS上で大きな注目を集めている。この投稿の主は会社員兼ライターの「店長」さん(@ten_cho_u)。
とろろ昆布と言えば関西のイメージが強いが、この汁に馴染みのある人は意外と他地域にもいるようで、店長さんの投稿に対し全国のSNSユーザー達から
「とろろ昆布の食べ方、ご紹介されていた方法のみで30数年です!
ほえ~ほかにどのように皆さん食されているんですかね🙃」
「わたしもちょっとお腹へったときよく作る!笑 苦手でなければ、梅干しいれても美味しいです…☺️」
「お醤油もいいんですが、麺つゆにするとほんのり甘くて塩辛さが和らぐので好きなんですー
カットわかめやかつお節、お麩入れたりもします」
「もしかしたら大阪の文化なのかもしれませんね
店長さんは大阪人ですもんね」
「岩手県宮古市では、まさにとろろ昆布に醤油をかけてお湯を注いだ汁が飲めるものがお土産として売ってます!確か500円くらいだったかな!大好物です☺️」
「千葉県の実家(両親は群馬出身)でも
とろろの用途はこれのみです👍」
といったコメントが多数寄せられている。
店長さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):店長さんは大阪出身ですね。僕も関西なので馴染みがあるのですが、店長さんのご実家ではこのお汁をなんと呼ばれていましたか?
店長:先ほど実家の母に確認したところ「とろろ昆布のおつゆ」らしいです。
中将:うちの実家では「とろろ昆布のお汁」とか呼んでましたが正式名称というか“そのまんま”なんですよね(笑)。奥さまはこのお汁は飲まれないのでしょうか?
店長:とろろ昆布自体に馴染みがないらしく、怪訝な反応が続いております。ツイートに共感の声が多い点にも「ええ?」と思っているようです。ただ拒否反応まではいかないようで、「機会があれば飲んでみてもいいかも」とは申しています。
中将:馴染みのない方にとっては飲むまでにちょっとだけハードルが高いんでしょうか……。ともあれ店長さんが投稿に続いて実施された「こういう汁が実家にあったか?」というアンケートも大反響でしたね。
店長:10万票以上も票が集まり、まさかこんなに多くの方の目に留まるとは、と正直驚きです。
結果も「このような汁を知っている/知らない」でほぼ半々に分かれ、それが地域差なのか世代差なのか、詳細にも興味が湧いております。
自分としても、当たり前と思っていた食生活を見直す良い契機となりました。みなさまもそのような目線で生活を見ていただくと、新しい発見があるかもしれません。
■「店長さん」プロフィール
会社員の傍ら、WEBライターとしても活動。「オモコロ」「ジモコロ」「マイネ王」などを中心に、エンタメ系からお役立ち系まで幅広い分野で執筆。
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その後SNSユーザー達の声を取り入れ、ベースのお汁にさらにかつお節、ほぐした梅干し、鶏がらスープの素少々、味の素少々を加えた豪華版を作ってみた店長さん。
その味わいはまさに「平穏の味」だったということだ。
昆布のうま味を余すところなく堪能できるこのお汁…未体験の方はぜひお試しいただきたいと思う。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)