2020年、北神急行電鉄からの事業譲渡を受け神戸市が運営を開始した神戸市営地下鉄北神線。当初は三宮駅ー谷上駅間の運賃が550円から280円へとおよそ半額に値下げされたことが話題になったが、そんな同線もこの6月でいよいよ1周年を迎えた。

通常であればお客を入れたイベントも開催できたかもしれないが、コロナ禍で緊急事態宣言が発令中。感染対策に配慮し、同線の1周年記念ヘッドマーク掲出、谷上駅構内への新しいフォトスポット設置、谷上駅近くの喫茶店「nel drip coffee こーひい屋」とのコラボドリンクなどアイデアをふりしぼって様々な企画を展開している。

コロナ禍の中で1周年を迎えた心境を、神戸市営地下鉄の担当者に伺ってみた。

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橋本菜津美（以下「橋本」）：コロナ禍の中で北神線1周年を迎える形となりました。

担当者：北神線の市営化は、2020年6月1日、新型コロナウイルス感染拡大の影響が色濃い時期にスタートしました。そして1周年を迎える2021年の6月も、まだまだ大々的なイベントを開催できない状況である事は容易に想像できました。そんな中でも北神急行電鉄、谷上駅を愛してくれていたお客様をガッカリさせる訳にはいかないという思いで、今回の企画を考えました。

橋本：私も北神線キャラクターのファンとしてお祝いしたい気持ちがありましたので、様々な1周年の企画がとても嬉しいです！今回の企画内容について詳しく教えてください。

担当者：まず、北神線のキャラクターが全員集合したヘッドマークの掲出。これは、北神急行電鉄のキャラクター達を、「しっかりと責任を持って引き継いでいます」というメッセージを込めて、谷上駅まで来れなくても地下鉄のどの駅でも見て頂けるよう、多くの車両（10編成）に長い期間掲出する事にしました。

また谷上駅の壁面を装飾したフォトスポットは、お客様のタイミングでいつでも来て頂けるよう常設にしながら、変更が容易にできるような仕掛けを用意し飽きのこないデザインにしています。

橋本：なるほど…「飽きのこないデザイン」ということは今後もまた仕掛けがあるということですか？

担当者：そうなんです、あのフォトスポットは成長するんです！どこがどのように変化するのか、予想しながら楽しんで頂けたらと思います。今後も引き続き、できる事をできる限りやっていきたいと思っておりますので、北神線、谷上駅をどうぞよろしくお願い致します！

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北神急行電鉄の公式マスコットキャラクターだった北神弓子（きたがみ きゅうこ）や北神往来（きたがみ おうらい） などには多くのファンがいた。市営化されることで、私含めキャラクターの今後に不安を感じていた人は多かったと思うが、今回の取材で『北神急行電鉄のキャラクター達をしっかりと責任を持って引き継いでいます』という力強いコメントを聞き安心した。今後、キャラクター達がどんな活躍をしてくれるのか楽しみでならない。

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◼️コラボドリンクが楽しめるカフェ

「nel drip coffee こーひい屋」

コラボドリンクは全２種類（オリジナルマドラー付）

・所在地：兵庫県神戸市北区谷上東町 7-10

・営業日時：月～日曜日/祝日（不定休/SNSにて告知）8:00～19:00

（まいどなニュース特約・橋本 菜津美）