大阪カラオケパブ25歳女性オーナー殺害「警察は容疑者をある程度絞り込んでいるのでは」小川泰平氏が推測

 大阪市内でカラオケパブを経営する25歳の女性が店内で殺害された事件を受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は16日に現場を再度取材し、当サイトに対して「警察は容疑者をある程度絞り込んでいるのでは」と推測した。

 現場は大阪市北区のJR天満駅近くの雑居ビル5階にある「カラオケパブごまちゃん」。14日午前10時40分頃に通報があり、血まみれの状態で倒れていた同店オーナー・稲田真優子さん(25)の死亡が確認された。胸に刺し傷、頸部には十数ヵ所の切り傷があった状況から大阪府警は殺人事件として捜査している。小川氏は前日に現場を取材して東京に戻ったが、16日にも再び大阪の現場に足を運んだ。

 小川氏は「相手が刃物で刺そうとしたり、切りつけてきた際に自分自身を守ろうと、とっさに手で防いだり、手で振り払おうとしてできる傷を『防御創』といいますが、被害者の手や腕には複数の防御創があった。相手のすきを見て体の横や背中から刺したのではなく、今回は正面から、しかも首や胸を狙って10数か所、腹部も肺や肝臓まで深く傷ついていると聞いています。ということは、非常に強い殺意があり、ただ殺すだけでなく、相手を何度も何度も刺す凄惨さが状況からうかがえます」と解説した。

 現場の状況について、小川氏は「現在もビル正面入口には規制線が張られ、府警本部の機動鑑識の係員や捜査一課の捜査員が出入りしていたので、引き続き鑑識活動等が進められていることがうかがわれます」と説明。防犯カメラの解析については「現場が店舗内ですから、指紋や足跡などが採取はされるが、一般のお客さんのものもあるので、個人の自宅とは違った大変さはありますが、緊急事態宣言中で他の店もそんなに人の出入りはなかったそうで、『ビル入口の防犯カメラに映った人数は以前に比べると少ない』とビル関係者の方はおっしゃっていました」と伝えた。

 防犯カメラ映像やスマートフォンの無料通信アプリやメール等の履歴を捜査することで犯人の割り出しが進められている。

 小川氏は「警察は容疑者をある程度絞り込んでいるはず。スマホで連絡した相手の中から、防犯カメラに映っている者とその時間帯、例えば営業時間外の午後8時以降に出ていった者の中から容疑者が浮上してくれば、その人物と被害者のスマホのGPSを確認していると思われます」と指摘した。

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