たったこれだけの方法で記憶力が劇的に向上!? 人の名前や単語が覚えられない人に「試してみてほしい記憶術」
学生のテスト勉強、社会人の昇進試験、日常の中で出会う人の名前…。人間は生きている限り、常に「覚える」ことに追われている。
しかし、「物覚えが悪い」「暗記が苦手で良い点数が取れない」という人も多いだろう。「闇雲に暗記しようと頭に叩き込むのは、無駄な行為です」と語る男性がいる。彼によると、記憶力が格段にアップするための「ある方法」が存在するというのだ。
彼の名は岡本偉雄さん。「アクティブブレイン」という方法を用いた記憶術セミナーを行なっており、「脳みそ先生」の異名を持つ。受講すれば、短時間で200近い単語を覚えられるそうだ。
「例えば、学生時代に漢字や英単語を覚えるとき、何度も単語をノートに書く…という方法を採っていた方も多いでしょう。それで身につくのは、手の筋肉だけです」(岡本さん)
では、どうすれば短時間で効率よく覚えられるのか。
「それは、一つひとつの単語にイメージや感情をくっつけることです」
「簡単な例で言えば、”apple”を覚える際に、ただ”アップル”と覚えるのではなく、きちんと頭の中にリンゴの形を思い浮かべる。それだけです」
岡本さんのおすすめの書籍は、『イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880』(あさ出版)。この単語帳を使うことで、その「イメージ法」が早く身につくからだ。
「例えば、"Archive(保管・管理する)"。アーカイブ、あーかいぶ、赤い豚。赤い豚が箱の中に管理されている様子を思い浮かべる。思い浮かべる絵は、この単語帳を見るのも良いですし、その人が想像しやすいものを思い浮かべるのも良いでしょう」
人の名前を覚える場合は、「田中さん」という方と出会ったときは、既に自分の知っている別の「田中さん」をイメージする。
「桑田」という名前なら、その人が田んぼで「くわ」を持っている様子を思い浮かべる、など。
重要なのは、この「覚えるべき物事→イメージを思い浮かべる」という思考回路を癖づけることだ。試験前で覚えなければならないことがたくさんあっても、その「イメージ付け」を短時間でできるようになれば、どんどん暗記は効率化されていくという。
岡本さん曰く、「完全に覚える」段階に至るには3つのステップがある。「記銘=覚える」、「保持=覚えている」、そして「想起=思い出す」だ。これを何度も繰り返すことが大切という。そしてそこに「イメージ」「感情」などのインパクトが加わることで、さらに記憶の強度は増すらしい。
岡本さんのセミナーには、試験を控えている社会人や学生はもちろん、「暗記力に自信がない」と自己肯定感が下がってしまっている人も多く来るという。
「学生時代に試験で全く良い点が取れなかったり、人の名前を間違えてしまったり…。失敗体験を多く重ねてきて、『自分なんか』と自信をなくす人が少なくないんです。覚えるという行為は、本来は楽しいこと。まずは、“暗記は辛いもの”という思い込みを取っ払ってほしいと思っています」
(まいどなニュース特約・桑田 萌)