旭川に31年間も「味噌」にこだわる絶品ラーメンがあった!3代目の27歳女性オーナーを直撃

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通として知られる。「ラーメン刑事」のYouTubeも配信している小川氏が、当サイトにお勧めのラーメン店を紹介する。

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 今回は、この企画初となる北海道に行ってまいりました。現職時と同様に現地取材の際に地元の方から人気店と紹介されたラーメン店です。途中捜査対象店は旭川市にある「ラーメン工房 味の『番番』本店」です。31年年も続くラーメン店で、現オーナーは3代目となる下田リオさん(27)。女性のみで営業をしている店で、地元の人気店です。

 「札幌は味噌、函館は塩、旭川は正油と言われていた時代は昔の話」と下田オーナー。「今は、旭川も味噌ラーメンの店が本当に多くなってきました。『番番』は31年前から味噌にこだわってきた店です」。オーナーも従業員も女性の店だけあって、女性のお客様も多い。

 女性のお客様の一番人気が、「合わせ味噌ラーメン」(税込900円)。名古屋の八丁味噌をメインに、信州の白味噌、仙台の赤味噌をブレンドし、絶妙の味を繰り出す。優しい味である。

 下田オーナーは「味噌の比率は、絶対に言えません。ずーっと、先々代から守られてきた秘伝ですから」と企業秘密を守り通したのですが、それでも可能な範囲で聴取を続けました。

 スープは、豚と鶏で8時間丁寧に煮込む。麺は、細麺のちぢれ麺。北海製麺さんにお願いしているとのこと。チャーシューも人気がある。味噌ラーメンの場合、短冊切りのチャーシューが多い中、本格的なチャーシューが入っている。豚の肩ロースを醤油、日本酒等々(後は秘密だそうです)で味付け、煮込んでいるが、型崩れしない程度の微妙な柔らかさにはプロの腕を感じる。丼から口の中までは、崩れることなく運ばれるが、口の中に入った瞬間にチャーシューが溶け始める。しかも味噌の味を感じつつである。

 お客さんにも聞きました。「店主は若いが先代や先々代にも負けない『味噌ラーメン愛』を持っている。今の味噌ラーメンの方が美味いよ!」と、週3回通う常連客は絶賛しました。

 日本3大ラーメンといえば、札幌(北海道)、博多(福岡)、喜多方(福島)と言われます。さらに北海道3大ラーメンはというと、札幌の味噌、函館の塩、旭川の正油とすみ分けされているのが一般的な認識です。だが、旭川にも味噌にこだわる店があるという発見ができたラーメン旅でした。

【取調メモ】

店 名・ラーメン工房 味の「番番」本店

住 所・北海道旭川市春光1条8丁目11-5

アクセス・新旭川駅から2272メートル

電話番号・0166-52-7388

営業時間・11時-15時、17時-20時(年中無休)

スープ・豚と鳥

麺・ちぢれ細麺

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