黒板とチョークが生み出す色鮮やかな世界が魅力 黒板アートの全国大会、本年度の作品を募集
黒板にチョークで絵を描き多彩な世界を生み出す「黒板アート」の全国大会「日学・黒板アート甲子園」が7月5日から、2021年度の作品募集を開始する。昨年度はコロナ禍で中止になった文化祭の代わりに参加する学校もあったといい、主催者は「若い人たちの活躍の場を増やし、文化の発展に貢献したい」と意気込んでいる。
チョークだけで描いたとは思えないクオリティの作品が、SNSなどでもたびたび話題になる黒板アート。「日学・黒板アート甲子園」は、黒板・ホワイトボードメーカーの日学が2015年から毎年開催しており、これまでに累計800を超える作品が寄せられたという。
昨年度の最優秀賞は大阪の好文学園女子高等学校による「懐かしい未来」。コロナ禍で失われた日常を描いた目を見張る大作で、ボッティチェリの「春」にオマージュを捧げている。
大会の部門は「黒板アートの部」のメイン大会(高校生)とジュニアの部(中学生)という2部門のほか、「白板アートの部」「動画の部」の計4部門。応募は2人以上のグループ単位で、1グループ1作品のみ。著作権、肖像権保護の観点から、漫画、アニメなどのキャラクター、著名人が描かれた作品は受け付けない。在籍校の承諾が必須。
副賞として、メイン大会の最優秀賞(1点)には賞状とQUOカード2万円分、スタンド式黒板とミニ黒板が贈られる。このほか、優秀賞(3点)、エリア賞(6点)など計21賞を用意している。日学の担当者は「驚くほど精緻な作品もあれば、発想力で勝負するもの、予想外の完成度で脱力させるものもある。ぜひ皆さんで楽しみながら参加してほしい」と呼び掛ける。
募集期間は9月3日まで。同月下旬に審査会を行い、結果は10月に発表予定。