目にやけど負った犬、薬品かけられたか 米動物支援団体が犯人探しに報奨金2500ドル

米国の南カリフォルニアを拠点とする動物救助団体「ジャーマン・シェパード・レスキュー・オブ・オレンジ・カウンティ」が、犬の目に重いやけどを負わせた犯人の特定につながる情報に2500ドル(約27万8000円)の報奨金を与えると発表した。同団体が「オリバー」と名付けた3歳のジャーマン・シェパードのこの犬は、目のまわりに2度のやけどを負った状態でカリフォルニア州にある救助団体に保護された。

オリバーは現在、同州オレンジ郡の獣医師のもとで治療を受けており、そこで化学薬品をかけられたものと原因を診断された。この獣医師は傷の状態を「恐ろしいもの」と表現しており、深刻なものであるという。

先月14日にオリバーが助けられたとき、目はカサカサしていて、開けることもできず、目が見えないためか、どこに向かっているのか分からない様子で動いていたそうだ。生々しい傷はオリバーに多大な苦痛を与えてる。獣医はやけどの原因となった物質を調べたが、どのような薬品であったかは、特定には至らなかった。また、やけどの位置から、事故の可能性はとても低く、人間がやったものだろうと見ている。

「ジャーマン・シェパード・レスキュー・オレンジ・カウンティ」のエグゼクティブ・ディレクター、マリア・デールズは、残忍な行為に憤慨している。

「レスキュー隊として、私たちはあまりにも多くの悲しい事件を目にしてきたが、オリバーの場合は、誰かが意図的に残酷な行為を行ったため、そのひどさが際立っている。私たちは誰かにこの件の責任を取ってもらいたい。この報奨金が動物管理局による逮捕に役立つことを期待している。私たちは、オリバーの前の飼い主や、オリバーにこのようなことをした人物について、どんな情報でも共有してもらえるようにお願いしたい。これは子どものいたずらだったのかもしれない。誰かが犬を阻止するために考えたひどいアイデアだったのかもしれない。それでも、オリバーが不必要に苦しんだことだけは確かだ」。

匿名でもよいので、カリフォルニア州のフレズノ・ヒューメイン・動物サービスへの連絡をと呼びかけている。オリバーの皮膚は回復する可能性はあるが、視力が回復するかどうかはわからないそうだ。

(まいどなニュース特約・谷口 輝世子)

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