「これは…崩せない…」深夜に露天風呂を清掃しようとしたら驚きの光景が!「ぜひ来週もお願いします」
コロナ禍ではありますが、ゆったりと温泉に浸かってくつろぐ時間は至福の時。そんなお客さんたちも寝静まった丑三つ時、露天風呂の清掃に訪れたスタッフの目に飛び込んできた驚きの光景が、ネット上で話題を呼んでいます。
「お客様の中で、これ作った方いらっしゃいますか?」とつぶやいたのは、石川県にある天然温泉「テルメ金沢」の公式Twitter。いわく「うち毎週金曜日が『檜の湯』をやっているんですけど、清掃のために早朝の大浴場に行ったら、ヒノキ型ピラミッドの建築物が確認されました」というのです。
“中の人”で広告マーケティング担当の山田千尋さん(32)によると、スタッフがその衝撃の光景を目にしたのは7月3日土曜日未明。テルメ金沢は24時間営業で、美肌の湯ともいわれる天然温泉を始め、北陸最大級という13ものお風呂があるのですが、人気もなくなった午前3時ごろに清掃に行くと、男湯の一番奥の露天風呂に檜のブロックで作った美しいピラミッドが二つ、並んでいたのだといいます。もちろん、同館にとっても初めての出来事。
「スタッフも『これは…崩せない』と立ち尽くしてしまったそうです(笑)。とはいえ、檜風呂は金曜限定で土曜日には別のイベント風呂もあり、檜のブロック自体も乾かさないといけないので、片付けない訳にはいきません。ひとまず夜が明けた午前6時ごろに上司に報告し、念のため写真を撮って、後ろ髪を引かれながら崩したそうです」(山田さん)
まるで「こびとのくつや」のような(?)この素敵な贈り物に、Twitterユーザーたちも「素敵だ!」「さすが芸術の街!ファラオもすんでるんだな」「手足の指先シワシワになりながらやったんですね…!」「さては手先器用チャンピオンだな!」と続々反応。これまでに2.7万いいねを集め、さらに「あひるなら積み上げてる」という人や「うちでも遊んでくれてます」という銭湯からの報告も寄せられました。
山田さんによると、この檜のブロックは、金曜日限定のイベント風呂「檜の湯」のために用意した大小の木材の小さい方で、1辺3~4㎝の立方体。露天風呂には数百個入れていたといいますが、その端をわずかに重ねながら高さ約1mまで積み上げてあり、左側は白っぽいブロックばかりを使って作った小さなピラミッドにピラミッドを重ねてある美しさだったといいます。
「同じようにイベントで『あひるの湯』をした時に、アヒルの人形が一列に並べてあったりして、お子さまに喜んで頂けてるのかな、と思ったことはあったのですが、まさか木材をこんな作品にされるなんて…!凄すぎてびっくりで、しかもバズったのも初めてで…!」と山田さん。
折しもテルメ金沢は昨年全客室を改装し、7月1日に7年ぶりにホームページをリニューアルしたばかりといい、今後もあじさいの湯やひまわりの湯など、季節を楽しめる温泉に力を入れて行く予定とか。「他の銭湯で、アヒルやカメ、クマさんの人形を並べてある写真もリプライで頂き、いろんなバージョンがあるんだなぁと楽しくなりました。檜の湯は毎週金曜日なので、このピラミッドを作った方、ぜひ、来週もよろしくお願いします!」と話してくれました。
となると、次は?期待しちゃだめだけど、こっそり覗いてみたくなりますね(笑)
(まいどなニュース・広畑 千春)