「いつか日本は巨大な唐揚げ専門店になるのだ」…低迷続く日本社会の行く末を“予言”した投稿が話題に
「近所の松屋が潰れた。唐揚げ専門店になった。
近所のココイチが潰れた。唐揚げ専門店になった。
本来の機能が衰えた土地は経済に殺され、唐揚げ専門店になる。
このまま人口減少が続けば公園や市役所も維持が難しくなる。そして唐揚げ専門店になる。
いつか日本は巨大な唐揚げ専門店になるのだ。」
長い不景気に苦しむ日本の行く末を予言する投稿がSNS上で大きな注目を集めている。この予言の主はweb作家の群青ちきんさん(@miseromisero)。
たしかに近頃、唐揚げ専門店は増加しており、ここ2年で開店した店舗は1000件以上というデータもある。またお隣の韓国でも日本と同様、不景気の影響で街にチキン屋があふれているようだ。社会と唐揚げ店の相関関係を独特の目線で表現した群青ちきんさんの投稿に対しSNSユーザーたちからは
「すべての物質はとてつもない長い年月をかけて、最終的には最も安定した元素である鉄に変換されるらしいですが、その前に唐揚げになる段階を踏むとは」
「やはり極東はチキンに占領される運命なんだな...」
「唐揚げ専門店になれるのは、規模の大きい市街の商業地域にある、恵まれた物件・土地でしょう。私がよく目にするのは、何度か業態が変わった後、更地になるのは良い方で、空き店舗になったまま荒廃する物件です。住宅などもそうですが、いつか日本は巨大な心霊スポットになるのでは」
「人口減少が続けば養鶏所も引き継ぐ人が居なくなり維持が難しくなる。そして唐揚げの肉は鶏肉から謎の肉へと変わるでしょう」
など数々のコメントが寄せられている。
◇ ◇
群青ちきんさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):日本でも唐揚げ専門店が増えつつある現状についてご感想をお聞かせください。
群青ちきん:唐揚げは美味しいので好きです。
中将:これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
群青ちきん:みんな唐揚げが大好きなんだなあと思いました。
◇ ◇
問題の本質を言葉少なに語る群青ちきんさんだった。唐揚げ専門店もけっこうなのだが、地域の経済活動から多様な選択肢が失われることは避けなくてはならない。
なお群青ちきんさんはSNS上での情報発信とは別にwebサイト「ゲーミングチャーハン」で、自作のゲームを公開している。都知事が密を解消するゲーム、「ふ」や「す」が繁殖するのを見守るゲームなどユニークで鋭い作風のコンテンツが盛り沢山なので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)