漫画家として活躍する「ごえたむ」さん（@goetam33）が6日、自身のツイッターに投稿した実話マンガ「出張先のホテルのベッドを生理で血まみれにした話」が注目を集めています。

　一連の投稿には同じ経験をした女性から「あるあるです」「私もです」などと9万3千を超えるいいねがつき、男性からは鼻血や皮膚炎などでシーツを汚した経験談も寄せられました。

■フロントに電話「生理で布団を…スミマセン…」

　ある日、ごえたむさんは仕事の都合で大阪のホテルに宿泊します。朝起きると、予定日よりも早く生理になっていることに気が付きます。生理用ナプキンを付けていなかったため、経血はホテルのパジャマを貫通。シーツや掛け布団まで赤く染めていました。「マジか…。正直に謝ろう」。

　フロントに電話し事情を説明。するとフロントの女性は慣れた様子で「かしこまりました。本日出発ですね。そのままで大丈夫です。清掃の者に伝えておきますね」。

　テキパキとした対応に救われたごえたむさんですが、この日以降、外泊時には生理予定日に関係なく、ショーツ型のナプキンを履いて備えるようになったそうです。

　投稿を読んだ現役や元ホテルスタッフからは「申し出てくださるだけでありがたい」「ホテルでちゃんと対応します」「気にしないで大丈夫です」「チェックアウトの際にお手紙で伝えられたこともあります」といった反応がありました。

■ホテル側「ご不安に寄り添えうれしい」

　ごえたむさんが宿泊したのはJR大阪駅に直結する「ホテルグランヴィア大阪」（大阪市北区）。抜群のホスピタリティがSNS上で話題になっていることを広報担当者に伝えると、今回のケースは特別なことではなく、普段通りの対応に過ぎなかったと驚いた様子でした。

　「こちらとしては当然の、いつも通りの対応をしただけです。お客様のご不安やご心配に寄り添うことができましてうれしい限りです。励みになります。滞在中に体調不良など困られたことは遠慮なく何でもご相談ください」（広報担当者）

■リネン業者、血液の汚れは「ほぼ毎日ございます」

　宿泊施設の多くは、リネンサプライと呼ばれるシーツや布団カバー、タオルなどの貸し出し・回収・洗濯を行う業者と委託契約を結んでいます。

　関東から関西エリアを中心に8つの洗濯工場を展開する株式会社ヤマシタ（本社・静岡県島田市、東京本部・東京都港区）の営業担当者に話を聞きました。

ーー生理の血液が原因の汚れはよくあるのでしょうか。

「はい。当社で回収させていただくリネンの中には、枚数は少ないですが、ほぼ毎日ございます」

ーーかなり多くの出血がある場合もありますが、汚れは落ちるのでしょうか？

「はい。きれいに洗濯することが可能です。一般的な汚れを落とす洗濯方法とは別に、血液などタンパク質系の汚れを落とす特別な方法で洗濯を行います」

ーーもし宿泊先のホテルでシーツなどを汚してしまった場合、下洗いした方がいいのか、それとも触らずにプロにお任せした方がいいのか、どうなのでしょう…？

「宿泊された方からすれば『申し訳ない』という気持ちになられると思いますが、下洗いなどはなさらず、ホテルのフロントの方にご一報ください。お客様から連絡をいただけると、通常のリネンとは分けて回収、洗濯を行うことができるため、ホテル様および私どもは大変助かります」

（まいどなニュース・金井 かおる）