「子猫を飼わないか」と送られてきた運命の黒猫の写真 先住猫が寂しいだろうと2匹目を検討中
■1匹だと寂しい?
ルナ(1歳9カ月・メス)は、子供が保護した子猫だった。
千葉県に住む山口さんは、当時同棲中だった婚約者が見知らぬ人からもらってきた白黒猫のラブちゃんと暮らしていた。2019年7月1日、ラブちゃんを保護したのだが、ラブちゃんはまだ生後1カ月。猫風邪をひいていたので、自営業をしている山口さんはしばらく職場にラブちゃんを連れて行った。
「2週間くらい経った頃からラブも落ち着いてきたので、家で留守番してもらうことになったんです。すっかりお留守番にもなれてきたのですが、私たちはフルタイムで働いていたので、やはり1匹でいるのは寂しいかなと思い、もう1匹飼おうかどうしようかと悩むようになりました」
もし2匹目を飼うなら黒猫がいいなと思っていたら、山口さんの知人から「子猫を飼わないか」というLINEがきた。そこには生後2カ月の黒猫の女の子が写っていた。山口さんは「飼う!」と即座に返信。ルナちゃんに会いに行くことになった。
■飼うなら黒猫がいい
2019年11月7日、先住猫ラブちゃんのためにルナちゃんの健康診断などを済ませてもらい、ルナちゃんを迎えに行った。保護の経緯を聞くと、保護主の娘がルナちゃんを拾ってきたのだが、犬を飼っているので飼えないから里親を探したということだった。
2週間のトライアルが始まったが、ラブちゃんはルナちゃんを見るとシャーシャー威嚇した。が、ルナちゃんはどこ吹く風。ずっと「うちの子」だったような顔をしていた。
「なんてふてぶてしい猫なんだぁ!面白い子が家にきたぞー」と山口さんは思ったという。
ルナちゃんはラブちゃんに遊んでほしくて追いかけ回したが、そのたびにラブちゃんに怒られていた。ラブちゃんは怒っても攻撃しないので、すぐに仲良くなれそうな気がしたという。
■超マイペース
保護から3日目、ラブちゃんとルナちゃんは一緒に寝るほど仲良くなっていたので、2週間あったトライアル期間はなしでいいと保護主に連絡。その後、2匹はみるみる仲良くなった。
ルナちゃんという名前は、アニメ「セーラームーン」に出てくる黒猫の名前をもらった。
その後、山口さんは結婚して家を購入したので引っ越すことになったが、2匹は新居にもすぐに慣れてくれた。
ルナちゃんは、とにかくマイペース。先住のラブちゃんに怒られても気にしないでグルーミングしたり喉をゴロゴロ鳴らしたりしていた。今も来た当初とあまり変わらずマイペースを貫いているという。とても優しく温厚、誰にでも甘える猫でもある。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)