「猫には猫友が必要かも」幼い猫の“かまってちゃん攻撃”は、ツンのお姉ちゃん猫を変えた
金吾くん(6歳・オス)は、2015年4月ころ、保健所に持ち込まれそうになったところを山梨県のボランティアに保護され、その後、鎌倉の保護猫カフェにやってきた。
神奈川県に住む荻野さんは、2015年4月、福ちゃんという猫の里親になった。猫と暮らす生活を始めてから、「猫には猫友が必要かも」と思ったという。福ちゃんを保護したたボランティアにも相談し、年下の男の子を探すことにした。
「ただ、私は福1匹を選ぶのに1年かかったので、2匹目は夫に選んでもらいました。夫婦で保護猫カフェに行ったのですが、夫は猫を選ぶのに10分もかからず、『あの子に決めた』と言ったのです(笑)」
■ツンのお姉ちゃん猫にかまってくれと懐く
金吾くんという名前は、四条金吾という鎌倉時代の武士でもある医者で、とても素晴らしい人格者にちなんでいるという。ただ、あだ名は「ちんちゃん」なので、家族以外の人は本名を知らない。
金吾くんは初めから撫でたり抱っこしたりできた。先住猫の福ちゃんは、人間と同様、猫の金吾くんに対しても警戒心たっぷりでどうなることかと思ったが、金吾くんが幼猫で、「かまってくれ」と福ちゃんによくちょっかいを出したので、2匹は1カ月くらいで仲良くなった。
■ずっとそばにいてほしい
福ちゃんはツンデレ女子だが、金吾くんはおっとりしたひょうきん男子。高いところに登ろうとしてよく失敗をする。2匹が好きなことは虫を見つけること。じっと見ている時は要注意で、視線の先には荻野さんが嫌いな虫がいる。
「ムカデを発見してくれたときはもう!金吾に感謝の思いでいっぱいでした」
思いがけない猫の動きは、家族を笑顔にしてくれる。猫のことを話しているだけで癒されるので、いつもそばにいてほしいのだという。荻野さんは、猫と一緒に暮らすことで、子どもたちも生き物の温もりや命の大切さを感じながら成長してもらいたいと願っている。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)