カラスにいじめられていた猫は、歌舞伎役者の「睨み」のような目力が!やることなすこと家族の笑いを誘う
■動物病院が保護した子猫の兄妹
新之助くん(8歳・オス)は、茨城県つくば市の動物病院が保護した子猫だった。カラスに囲まれ、いじめられていたところを助けられたそうだ。新之助くんには一緒に保護された妹猫がいた。妹の方は全身に火傷を負っていたので、動物病院でそのまま飼われることになった。東京都に住む酒井さんは、知人から「こんな猫が知り合いの動物病院で保護されているんだけど…」と新之助くんのことを聞き、家族に迎えることにした。
「なぜ野良猫が全身に火傷を負うような事態になったのかは、考えたくもありません。新之助の方はそのような意味では健康体だったので、里子に出されたのでした」
■歌舞伎役者の睨みのような目
2012年12月20日、新之助くんを迎えると、ギロッとした目つきが特徴的で、歌舞伎役者の「睨み」のような目力があった。体格は少し太めで、この子はきっと大きくなると思った。
先住猫の実依ちゃんとすぐに仲良しになったので、相性で悩むことはなかったことがなく楽だった。実依ちゃんとはいつでもどこでも何をするにも一緒。まるで生まれたときから一緒に育ってきたような仲の良さを見せている。2匹の仲の良さは、8年半経ったいまでも変わらない。
保護してくれた動物病院で、「しんのすけ」と命名されていた。妹の方は「ひまわり」。漫画クレヨンしんちゃんにちなんだ命名だったという。酒井さんは、新之助くんの目つきが歌舞伎役者の市川新之助を思わせたことから、漢字を新之助にした。
■やることなすこと笑える猫
酒井家に来たばかりの頃、新之助くんは、ごはんを食べすぎて病院に運ばれたことがあった。他の猫に負けじと一気喰いしてしまい、具合が悪くなったのだった。
「食いしん坊新之助くんは、年齢を重ねるにつれて肥満体型になってしまった。後ろから見ると牛が歩いているように見えるのです。食事管理に気を使っています」
最近、子猫の玄乃ちゃんをクロネコヤマトのロゴのように首根っこを咥えて運ぶのが日課になっている。玄乃ちゃんが成長し重たくなり、もはや持ち上がらなくなってきても、それでもなお運ぼうと試みているという。
新之助くんは、やることなすこと家族の笑いを誘うことばかり。新之助くんがやってくると部屋の雰囲気が明るくなるという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)