スーパーのカートの下で鳴いていた子猫を保護 先住猫が大喜びでグルーミング、家族にお迎え
■スーパーのカートの下から「ニャー!」
ミントちゃん(12歳・メス)は、2009年7月、スーパーのカート置き場にいたところを保護された。
群馬県に住むWさんは、いつも行くスーパーのカート置き場を通りかかった時、カートの下から「ニャー!」と鳴く大きな声を聞いた。のぞき込むと子猫が1匹いて、「来る?」と手を伸ばすとWさんの腕の中に走ってきた。
■先住猫チビちゃん、子猫が来て喜ぶ
Wさんはとりあえず保護して里親を探すつもりだった。少し前に保護した子猫を里子に出したばかりで、その子猫のことが大好きだった先住猫のチビちゃんが、いなくなった子猫をずっと探していた。「そんな時に連れて帰った子猫を見て、チビは大喜び。押さえつけてグルーミングを始め、離さなくなってしまったんです。子猫はそのまま家族になりました」
猫好きの次男が名前をつけたいと言い、友達にも相談してミントと名付けたという。
■子猫が先住猫の活力に
ミントちゃんは、すごく人馴れしていた。ノミもついてないし、鼻水もなし。栄養状態もよくキレイな猫だったので、直前まで誰かに飼われていたようだった。
子猫が大好きなチビちゃんは喜んで、せっせと世話を焼いた。嫌がるミントちゃんを押さえ付けて、お尻まで舐めてキレイにしてあげていた。ミントちゃんはとても活発な子で、チビちゃん相手に毎日本気で走り回って遊んでいた。
声も体も大きく、意思表示がハッキリしているミントちゃん。神経質な面もあり、トイレにうるさかったり、ちょっとした傷を舐めすぎたりしてしまう。保護した子猫に、爪は出さないけど容赦ないパンチを繰り出すこともあるが、保護猫に先住猫との接し方を教えてくれる。来訪者が来たら猫じゃらしで遊んでもらうようにしたので、お客さんが好き。ピンポンが鳴るとお出迎えするという。
Wさんは、チビちゃんが初めてミントちゃんを見た時の、喜びでキラキラした目が忘れられない。「ミントが家族に加わったことで、チビの運動量も増えたし、留守番も気楽にできるようになり安心しています」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)