「ポカリスエットが不足しています」

北アルプスの山小屋がSNS上で登山客にポカリスエットの持ち運びを呼びかけ、大きな注目を集めている。

7月23日、長野県・北アルプスの山小屋「蝶ヶ岳ヒュッテ」は公式Twitterアカウント上で

「蝶ヶ岳に登られる方へ

このところの予想以上のご購入により、ポカリスウェットが不足しています

しかしポカリは登山をする上で必要なミネラルを含む飲料水でありますため、ヘリでの荷揚げが完了するまで確保する必要が出てきました

そこで三股登山口から登られる皆様へお願いがございます

ポカリの粉末(5袋入り1箱のもの）を入山時に運んで頂きたいのです

三股登山口前の売店に立つ者が持っていますので、お申し出て頂けましたらお渡しします

運んでくださった方には、スタッフが心を込めてコーヒーを一杯ご馳走させて頂きます

どうかご協力お願いします」と投稿。

ポカリスエットのようなスポーツ飲料は登山中に健康を保つ上で欠かせない。今夏のような猛暑であればなおのことだ。

差し迫った状況がうかがえる蝶ヶ岳ヒュッテの呼びかけに対し、SNSユーザー達からは

「蝶ヶ岳だけでなく、お出かけの時に、粉末のポカリとか持っていたら、自分も助かるし、誰かも助かる。1ポカリで繋がります様に。」

「海外旅行に行くときも預け荷物のスーツケースにポカリスウェットの粉末入れといた方が良いですよ。体調不良時に意外に役に立ちます。」

「（※「モンスターハンターの」）リアル納品クエだ！って喜んでる人結構いて面白い。報酬もそれっぽい。」

「無事運べたら何処かから軽快なクリアした感のある音楽が聴こえてきそう笑」

など数々のコメントが寄せられている。

蝶ヶ岳ヒュッテのご担当者にお話をうかがってみた。

中将タカノリ（以下「中将」）：ご投稿以降、反響はいかがでしょうか？

担当者：おおよそ200袋分のポカリ粉末を40人以上の方に運んで頂きました。皆様に厚く感謝申し上げます。

中将：現在のポカリスエットの在庫状況はいかがでしょうか？

担当者：元々、今回のお願いは「ヘリによる荷上げが完了するまでの1週間程度」でした。7月31日現在、まだヘリによる荷揚げが完了しておりませんので在庫は品薄ですが、届けていただきました粉末で助けて頂いています。そのため今後頻繁に行うことはないと思います。

◇　◇

三股登山口前の売店にいつ係員が立てるかは交通状況や林道の状況次第のため明記できないとのこと。ポカリスエットの持ち運びを検討されている方は、「タイミングよく係員に会えたら」くらいの心づもりで、決して無理せずご自身の体調やスケジュールを最優先していただきたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）