「無果汁」なのに果汁入り?缶とペットボトルで味が違う? 意外な「ポカリスエット」の真実
夏になると水分とミネラル補給のために欠かせないスポーツ飲料。
コンビニエンスストアや自動販売機などでさまざまな商品が販売されているが、その代表格を挙げるとするとやはり1980年に大塚製薬から発売された「ポカリスエット」になるだろう。
日本のみならず東アジア、東南アジア、中東、オセアニアなど世界各国で愛飲されており、多くの人にとってもはや生活の一部になっているポカリスエット。しかしこの代表的スポーツ飲料に次のような事実が隠されていることをはたしてどれくらいの人が知っているだろうか?
■「無果汁」だけど果汁入り
容器に「無果汁」とあるため多くの人が勘違いしているが、実はポカリスエットには果汁が含まれている。
これには公正取引委員会で定められた「無果汁の清涼飲料水等についての表示」が関係している。この制度の運用基準では、5%未満の果汁添加の場合は「無果汁」等と表示する必要がある。よってポカリスエットは実際は果汁が含まれているのだがその割合が少ないため「無果汁」表記となっているのだ。その証拠に原材料名を確認するとちゃんと「果汁」と明記されている。
■缶とペットボトルで味わいが異なる
ポカリスエットはどれもみな同じと思い込んでいる人がほとんどだと思うが、実は缶とペットボトルでは味わいが微妙に異なる。
その差はほんの僅かなのでよほど注意深く飲まなければ気付かないが、飲み比べをした人たちの間では缶のほうがよりあっさり飲めるという意見が多いようだ。このことについて大塚製薬に問い合わせたところ「容器包装の素材の特性上、使用している果汁を変えています」ということ。どちらが良い、悪いということではないが気付いていなかった人はぜひ一度飲み比べしてみてほしい。
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夏真っ盛りを迎え、熱中症リスクが高まる一方の今日この頃。読者のみなさんもポカリスエットを口にする機会が増えると思うが、その時はぜひこんな豆知識をあったことを思い出してほしい。
協力:大塚製薬株式会社
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)