「鉛筆の芯でトヨタのスープラを作りました」 どうなってんの!?繊細かつ驚異の技術にSNS騒然
「鉛筆の芯でトヨタのスープラを作りました」
鉛筆の芯を彫って作られたスープラの鉛筆彫刻がSNS上で大きな注目を集めている。鉛筆彫刻人のシロイさん(@shiroi003)。
優れた性能とデザイン性を兼ね備え、スポーツカーファンの間で高い人気を誇るスープラをなんと鉛筆の芯のサイズで再現できるとは…。シロイさんの卓越した技術に、SNSユーザー達からは
「めっちゃ凄いです
80も良いですが
90スープラもカッコいいですよね」
「芯ジラレナイ出来ダッw」
「フルカーボン…」
「まさか、巨大な鉛筆ではないですよね?笑」
「凄い
昔乗ってたので懐かしい
とはいえ、すぐソアラに変えることになった悲しい思い出」
など数々の絶賛のコメントが寄せられている。
シロイさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):鉛筆彫刻人として活動されるようになった経緯をお聞かせください。
シロイ:鉛筆彫刻を始めるきっかけは偶然見たTVです。ニュース番組で鉛筆彫刻家の山崎利幸さんの作品を見てすごく感動したのです。本来文字を書いて伝える鉛筆自体を文字にしてしまうアイディア、そして芯という簡単に折れてしまうもので作り上げるその技術力に衝撃を受けました。自分でもやってみたいと思いそこからは作り上げる達成感と更に上手くなりたいという思いで続けています。
鉛筆彫刻の魅力は「折れるからこその美しさ」です。鉛筆の芯は一歩間違えば簡単に折れてしまうもの。鉛筆を使った人は1度は折った経験があるのではないでしょうか。作るのにも形を保つにも不安定なものです。それでもあえて彫刻を施す。その折れるか折れないかの間にあるからこそ鉛筆彫刻に魅力を感じると思います。
中将:今回のスープラを彫刻されようと思ったきっかけをお聞かせください。
シロイ:私はもともと車が好きでして今回は「スポーツカー」をテーマに考えていました。その中でも特徴的な造形、そして丸み表現の挑戦としてスープラを選びました。もちろん個人的にスープラが好きというのもありますが。
中将:制作にあたりこだわられたこと、ご苦労されたことなどお聞かせください。
シロイ:先ほども申しましたが私は車が好きです。ですが今まで「車自体」を彫ることは不可能でした。それを今回は、太めの鉛筆の採用、新しい製作方法の導入などの工夫を取り入れることで完成させることができました。
彫りで一番苦労したのは丸みの表現です。スープラは美しい曲線美を持っていますがその再現は難しくこれからまだまだ練習が必要だと痛感しました。
中将:これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
シロイ:率直に驚いております。これほど多くの方が反応をくれるとは思いませんでした。同時に嬉しいですね。
◇ ◇
シロイさんはYouTube上でスープラの鉛筆彫刻の制作風景を公開しているが、その作業の細やかさたるや驚異的。
シロイさんが今後どのような鉛筆彫刻を手がけるのか楽しみでならない。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)