ド迫力で威嚇してきた野良の子猫を保護して3年。家庭内野良のままだが、それでもいいと思えるように

■鬼の形相の子猫を保護

うららちゃん(3歳・メス)は、野良の子猫だったが、神奈川県に住む山崎さんが近所の人から「野良の子猫がいる」と相談を受け、所属する保護猫団体に相談して捕獲機を仕掛けて保護した。

「可愛い顔ですが、その表情や威嚇の迫力がものすごく凶暴に見えて、子猫なのにこんなに表情が堅いのかと思いました」

うららちゃんは、まだ生後4か月くらいだったが、かなり人間を警戒して、シャーシャー威嚇したり、パンチを繰り出してきたりしたので、とりあえず山崎さんのところで人馴れ修行をすることになった。保護した日からケージ管理したが、かなりの威嚇が続き、いつまで経っても全く人に慣れないので、そのまま預かりを続けながら譲渡してもらったという。

■人はダメでも猫は好き

捕獲した空き地の前にお店があったので、その店名をもじって「うららちゃん」という名前にした。捕獲してから3年経つが、いまだ人馴れはイマイチ。家庭内野良として生活している。

ケージの中にいるうららちゃんを先住猫たちは興味津々でのぞきに来た。うららちゃんも人は嫌いだが猫には興味を示していたので、1か月くらいケージ管理した後に、フリーにしてみた。オスのみったんちゃんが好きになったらしく、いつも側にいくように。みったんちゃんは、同じく先住猫のおちょんちゃんに世話してもらったのだが、今度はうららちゃんの世話をするようになったという。

■家庭内野良でもいい

うららちゃんは、お気に入りの寝床に寝ている時だけなでさせてくれるが、他の場所だと電光石火のごとく逃げていく。ちゅ~るに目がなく、山崎さんの手をガシッと掴んで食べ、この時ばかりは爪切りもできるほど大人しい。ちゅ~るのおねだりをして鳴くこともあり、かなりのツンデレぶりを発揮している。

家庭内野良状態に山崎さんの夫は呆れていたが、最近は慣れて、触らせないうららちゃんのスタイルも受け入れてくれたようだ。山崎さんもこうした猫を飼ったことがなく、どのように接していけばいいのかとまどったが、「こんな関係もありだな」、と思うようになったという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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