壁の中から猫の鳴き声が!?穴を開けてレスキュー 助かった子猫は「抱っこ嫌い」だけど甘えん坊
ココアちゃん(6歳・メス)は、京都府の会社の壁の中に兄弟と一緒にいたところを助けられた。
2015年3月末、京都府のとある会社の壁の中から1匹の子猫の鳴き声が聞こえてきた。助けようと思うと壁のボードをはがさなければならなかったが、このまま放置しておいて死んでしまうのはしのびないと、壁を壊すことにしたという。
母猫が屋根裏で子猫を出産し、外壁と内壁の間に子猫だけ落ちたようだった。穴を開けてレスキューすると、1匹だけだと思っていた子猫は全部で5匹いた。1匹はすぐに里親が決まったが、残る4匹は、この会社に勤めている人が連れて帰った。
■まさか本当に猫を飼うとは!
子猫たちは生後3週間くらい。最初はミルクから育てる必要があったので、保護主が会社に連れていき、自宅と往復しながら3時間おきにミルクを与えた。哺乳瓶から飲まなかったので、シリンジで飲ませたという。
京都府に住む倉見さんは、同じ会社に勤める人から保護主が子猫たちの里親を探しているという話を聞いた。ずっと夫が猫を飼いたいと言っていたが、まさか本当に飼うことになるとは思っていなかったので倉見さんは驚いたという。
2015年5月4日、倉見さんが夫婦でココアちゃんを迎えに行った。
「こんなに小さいとは思わなかったので驚きました。家に着くと最初は震えていたのですが、徐々になれてきて家の中を探検し始めました」
名前はなかなか決まらなかったが、長男がココアちゃんと名付けたそうだ。
■抱っこしない人が好き
長男は猫より犬派だったので最初はあまり相手をしたり遊んだりしなかった。倉見さんと次男はすぐに抱っこしたが、ココアちゃんは抱っこが嫌いだったので、無理に抱っこをしない人だと認識したようで、長男に懐き、すごく甘えるようになった。そうなると、長男もココアちゃんに対する愛情がわいてきたようで、今ではものすごく可愛がっているそうだ。
ココアちゃんを迎えてココアちゃんの話をすることが多くなり、倉見家は以前にも増して明るくなったという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)