「子育てがラクになった」のは子どもが何歳のころ? 10歳ごろからママたちが感じ始めた「時間のゆとり」
毎日育児と仕事に追われていると、「早くラクになりたい」と感じるもの。子育てには終わりがない、といった声もよく耳にしますが、子どもが大きくなれば、「子育てがラクになった」「精神的・肉体的に負担が軽くなった」というタイミングが訪れるようです。子育てがラクになった時期について、2歳~22歳の子どもを持つママたちにリサーチしてみました。
■精神的にラクになったのは5~7歳
▽「幼い頃は「ご飯を食べない」「人前で騒ぐ」「夜泣きがひどい」と、精神的にも辛い時期が多く…。とくに、我が家の場合は、人見知りも激しかったので、帰省したり、知らない場所へ行くとギャン泣き。お出かけがとても苦痛でした。しかし、年中を過ぎてくると徐々に落ち着いてきて、話せばわかることが増えていったんです。園や学校でやることが多く大変なことも多いのですが、精神的に育児がラクになったと感じるのは年中くらいからでした」(40歳ママ・子ども12歳9歳)
▽「年長になると、「園で一番大きなお兄さん」という実感が湧いたのか、急に頼もしい子どもになりました。それまでは、甘えん坊でどこに行っても「ママ、ママ」とくっついて回るような子だったのです。ストレスが多かった幼少期なのですが、いつの間にか急激にしっかりしたような雰囲気を感じました」(34歳ママ・子ども9歳)
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肉体的な負担はあるものの、精神的に育児がラクになったと感じたのは、年中以降が多いようです。「話せばわかる」「やってはいけないことを理解できる」など、赤ちゃんや幼児よりも理解力が増し、ママの負担が徐々に軽減されるのかもしれません。
■自分の時間が増えたと感じたのは10歳ごろ
▽「自分にかけられる時間が増えたな、と感じるのは子どもが10歳過ぎた頃です。衣食住を整えれば、あとは見通しを持って自分で行動できるので、身の回りの世話をする必要はなくなりましたし、翌日の学校の準備も全て自分でこなします。なので、私がしてあげることといえば、食事や洗濯、お風呂の準備などの家事と、週末の習い事の送迎だけ。週末はお友達の家などに遊びに行くことも多く、かなり自分の時間が増えたなと思います」(40歳ママ・子ども15歳12歳)
▽「子どもが4年生になったあたりから、自由な時間が増えたような気がします。学童の利用がなくなり、朝も夕方も自分の足で登下校するので、学童まで迎えに行く必要がなくなりました。お風呂も一人で入るようになりましたし、寝る前に絵本を読んであげる習慣もいつの間にかなくなっていて、「育児」の感覚が薄くなったような印象です。そのうえ、我が子の場合は4年生頃からやや思春期になり、一気に親元を離れていったような感覚もありました。突然一人で過ごす時間や、夫婦で過ごす時間が増えて、不思議な感覚だったのを覚えています(笑)」(42歳ママ・子ども11歳)
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…ママが「自分の時間が増えた」と感じる子どもの年齢は、10歳前後が多い傾向にありました。多くのママが、子どもが小学校3~4年生になったあたりで、ふと時間のゆとりを感じたようです。実際、10歳ごろになると身の回りのことや生活のことなど、ほとんどを自分でこなせるようになるので、ママの出番は少なくなるでしょう。
■ほとんど手がかからないと感じたのは13歳ごろ
▽「子育てをしていてぐっとラクになったと思ったのは、中学校に上がった頃です。学校のスケジュールや友達と遊ぶ予定など、私はほとんど把握していませんでしたが、一人で全てこなしていました。思春期特有の面倒くささもあったのですが…それでも、幼児期や小学生時代と比べると、かなり手がかからなくなりました。学力などは少し確認しますが、食事を準備すれば、あとはほったらかしのような感じです」(51歳ママ・子ども19歳15歳)
▽「小学校の頃は、毎日プリントに目を通したり、宿題を見てあげたりと、あれこれ親がサポートする場面が多かったのですが、中学に入学してからはほぼなくなりました。テストが近くなってくると、自分で危機感を覚えて自宅や図書館で予習・復習をするなど、私から促さなくても自分で判断できていました。反抗期もあり、衝突することはありましたが、「手のかからなさ」は、中学生時代から実感しました」(50歳ママ・子ども20歳)
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…中学校入学後に、「手がかからなくなった」と感じるママは多いです。子どもが小学生のうちは、宿題を見てあげたり、翌日の準備を手伝ったりと負担が多いもの。また、「授業で使うもの」家庭で準備しなければならず、時間を見てお店に買いに行かなければならないことも少なくありません。中学生になると、「自分で準備する」「自分で判断する」などができるようになるため、ママの負担もかなり軽減されるようです。
■仕事と両立しやすくなったのは12歳ごろ
▽「子どもが小学校3~4年生ごろになったら、仕事と両立しやすくなったと感じました。まず、子どもが体調を崩すことがほとんどなくなったので、仕事の欠勤頻度も少なくなりました。寝かしつけも必要ないので、「おやすみ~」と子どもが寝室に行ったら、私は残っていた仕事を片付けたり、翌日のスケジュールを確認したりと、余裕を持って仕事を取り組めたと思います」(45歳ママ・子ども15歳14歳)
▽「仕事と両立しやすくなったと感じるのは、子どもが12歳(現在)になってからです。帰宅すると、子どもは帰ってきてそのまま宿題や明日の用意などを済ませます。以前は、音読を聞いて挙げて、必要なプリントに目を通して…と仕事から帰ってくるとあれこれやることが多かったのですが、今はほとんどありません。音読したら自分で評価・記入することが学校のルールなので、私はノータッチ。子どもに対する手間が減ったので、『仕事から帰ってきてクタクタのときに子どものこともやらなきゃ!』ということがなくなりました。また、6年生は学童がなくなるのですが、6時間授業の日数が多いうえに、委員活動なども多く、帰宅時間は17時前頃。お迎えは必要なく、子どもが登下校してくれるので、その点でも仕事と両立しやすいと感じます」(36歳ママ・子ども12歳)
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…小学校高学年になると、自分でできることはほとんど大人と変わりません。そのため、12歳ごろで「育児がラクになった」と感じるママが多いです。
子どもが小学校中学年以降でラクになった!との声が多め
今回リサーチしてみたところ、全体的に子どもが小学校3年生・4年生あたりで「ラクになった」と感じるママが多かったです。ひとりでできることが増え、ママの負担も少なくなることが理由でしょう。
しかし、一方で「年齢ごとに大変に思うことが異なる」といった声もありました。とくに、子どもの受験を控えているママは「手はかからないけど毎日緊張する」「子どもとの付き合い方に悩む」といった声も挙がっています。
子どもの性格や状況、環境で「育児の大変さ」は異なりますが、現在「辛い!」とお悩みのママは、今回のママたちの声を参考にしてみてください。
(まいどなニュース/BRAVA編集部)