譲渡会でちょびひげ柄のハチワレ子猫に一目惚れ 先住のキジ白は母性を発揮「癒される」
■女の子だけどちょびひげ柄
おちょんちゃん(13歳・メス)は、2008年の夏、駅前広場の譲渡会に出ていたところ、神奈川県に住む山崎さんに出会った。
その日、山崎さんは映画を見に行くため駅前広場の前を通りかかった。たまたま譲渡会をしていたのでのぞいてみると、ケージの中に4匹の子猫きょうだいがいた。なかでもおちょんちゃんは、人間の男性の口ひげのような柄が個性的だった。その柄ゆえに里親が決まりにくいようだった。他の3匹は既に里親が決まっていたという。
「当時、猫を飼っていたのですが、私は残っていたおちょんに惹かれて一目惚れしたんです。白黒ハチワレでちょびひげ柄がとにかくキュートでした」
■先住猫が母猫代わり
2週間後、保護団体のスタッフがおちょんちゃんを家に連れてきてくれた。おちょんちゃんは緊張のあまり猫ベッドにお漏らししてしまったが、家にはすぐになじんだ。先住のキジ白が母猫代わりになって世話をしたそうだ。
おちょんちゃんという名前は、トレードマークのちょびひげから「ちょび」になり、やがて「ちょん」→「おちょん」と変化していった。
■猫だけど犬のよう
おちょんちゃんは甘えん坊。マズル(鼻先からあごを含む口元)を撫でてもらうのが大好きだ。猫だがお手ができるし、鳴き声はわんわんと鳴いているように聞こえるという。
おちょんちゃんが来てから、先住のキジ白の母性が爆発、いつも一緒にいて舐めてあげる姿がよく見られるようになったという。その様子はとても微笑ましく、山崎さんはいつも癒されたという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)