「那覇空港のはなまるうどんは「なはまるうどん」って知ってた？？」。ツイッターユーザーのSU channel（@channel_su）さんが投稿した画像が話題です。見慣れたはずの「はなまるうどん」の「は」と「な」が何とあべこべ！　地元愛があふれんばかりの粋な看板の意図をチェーン展開する「はなまる」（東京）に尋ねると、遊び心はほかにもありました。

 SU channelさんは、国内外の旅行情報やホテル、グルメなどに関する話題を空港や航空会社など協力し、SNSやYouTubeで情報発信しています。撮影したのは仕事で沖縄を訪れた8月9日、場所は那覇空港（那覇市）のターミナルビル4階にあるフードコートです。カウンターの上にあるこの看板については以前から知っていたそうで、「みんな、このネタのこと気づいているかな」と投稿したところ、2万を超えるいいねがつきました。 

直営・FCなどを含め国内ではなまるうどん466店舗を展開・運営する「はなまる」によると、このお店の正式名は「はなまるうどん 那覇空港際内ターミナルビル店」。広報担当者に聞きました。

 －話題の看板はやはり沖縄だから、でしょうか

「はい。この店は2019年3月18日にオープンしたのですが、設計担当の社員から『いつも通りのはなまるではなく、沖縄らしくなはまるにしたい』と提案があり、『それは面白い！』と社長もOKを出しました。実はオープン以降、話題になってほしいとずっと願っておりましたので、広報担当として今回の件はひとしおです」

－２年５カ月を経ての成就だったとは

「よく見ていただければお分かりと思いますが、あの看板は、『な』と『は』の間に両向き矢印があり、文字が入れ替わっていることを示しています。その上に点を加えスマイルマークのようなデザインにしています。そして『讃岐本店』のロゴの上には、シーサーの意匠もあります」

－小技、効かせすぎです！

「すべて設計担当社員の熱い思いから生まれました。あのシーサーは実は取り外し可能です。お客様から『ふざけすぎだ』とおしかりを受けた場合を想定してのことと聞いています」

 ここまでしゃれを効かせた看板は、全国のはなまるうどんの店舗でも、このお店だけ。SU channelさんは「フードコートは国際線エリアにありますが、国際線が飛んでいないためか、フードコートを利用するお客さんはかなり少ないようでした。那覇空港を訪れた際はぜひ沖縄らしい看板を楽しんでもらえたら」と話しています。

（まいどなニュース・竹内 章）