「この子は特別」と感じた運命?…預かりボランティアで一番可愛いと感じた子猫 里親が決まらず、結局家族に

みったん(10歳・オス)は、東日本大震災の時、福島の立ち入り禁止区域で保護団体に保護された白猫が産んだ子だった。

保護団体は、立ち入り禁止区域に残された犬や猫を保護するため、限られた短い時間だけ活動することが許された。そんな中保護されたのがみったんの母猫だった。動物病院で検査をしたら妊娠していることが分かり、病院で5匹の子猫を出産したという。みったんはその中の1匹、長男だった。

■里親が決まらず

神奈川県に住む山崎さんは、その団体からおちょんちゃんという猫を譲渡してもらったことがあったのだが、今回は母猫と子猫たちの預かりボランティアをすることになった。

みったんは動物病院で生まれた時、ミスターという仮名をつけてもらっていたが、ミスターからみったんという名前に変化していった。

みったんは母猫と一緒に譲渡会に参加した。兄弟の里親は次々決まっていったが、みったんは、「柄があまり良くない」という理由で、なかなか里親が決まらなかった。結局、山崎さんが迎えることにしたという。

「この時、先住猫が4匹いたのでかなり迷いましたが、5匹までなら大丈夫かな?と思い受け入れました」

■一番特別な子

子猫たちを預かった時、山崎さんは離乳食への切り替えなど、5匹の子猫たちの世話をしたが、みったんは一番に目が開き、一番に離乳食に慣れ、一番に山崎さんに飛びついて甘えてきた。

「もうその時からみったんが一番可愛いと思っていたのかもしれません。みったん以外の子猫を里親さんに譲渡した後、先住のおちょんがみったんのお世話係になりました。おちょんはキジ白の先住猫に世話してもらって大きくなったのですが、今度はおちょんがみったんの世話を始めたんです。愛情のバトンリレーだなと感じました」

みったんは、山崎家の猫の中で一番の甘えん坊。とにかく身体が大きくて、7.5キロもある。

抱っこされるのが大好きでフレンドリー。お手やおかわりもできる。

「みったんを迎えたら、とら以外の子たちがみんな仲良くなりました。みったんは甘え上手でみんなに甘えてみんなに可愛がられています。私に一番懐いているからなのか、じつは私も一番特別に感じている子です」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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