8月20日から22日にかけて新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催されているロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL '21」。

今回はコロナ禍の真っただ中ということもありYouTubeライブ配信で自宅から視聴する人が多いようだが、今SNS上ではそんな"自宅フジロック"の利点を書き連ねた表が大きな注目を集めている。

「自宅フジロックは最高って自分に言い聞かせながら中継みてる」と件の表を紹介したのは長年のフジロックファンというカミコーさん（@kamikou）。

自宅でYouTubeを観る分にはスマホの充電切れや天候、トイレの心配はなく、なによりチケット代や交通費も無料…！カミコーさんの投稿に対しSNSユーザー達からは

「トイレにすぐ行けるが最高ですね」

「ワンデイチケットの場合、終電気にしなくていいし、終わったらすぐ寝れるので最高です」

「でも、あの雰囲気、空気を吸ったりすることはできないんですよね」

など数々のコメントが寄せられている。

カミコーさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ（以下「中将」）：カミコーさんはこれまでフジロックにはどれくらいの頻度で参加されていたのでしょうか？

カミコー：2003年から2019年まで毎年欠かさずに参加していました。

中将：今回、YouTubeで視聴されることにした経緯をお聞かせください

カミコー：開催が決定した時点（3月）では、8月時点でコロナがどうなっているか、ワクチン摂取がどこまで進んでいるかなどが不明確でした。また、コロナの不安がある中では全力で楽しめないと考えたため、そもそも今年は現地へ行くという選択肢自体がありませんでした。

中将：YouTube視聴のご感想はいかがだったでしょうか？

カミコー：家での視聴は初だったのですがとても快適です。通常のフジロックで販売されているハイネケンを飲みながら、ちょっとフェスっぽい料理を用意してフェス気分を演出しています。ただ、中継を見ながら、改めてフジロックが好きだなぁという気持ちを再認識しました。現地で何も心配せずに観られる日が来た時には、中継ではなく必ずライブ参加したいと強く思いました。

一方、SNSやメディアでフジロックに対する不正確な情報を含むネガティブな情報が拡散されていることについては非常に悲しい気持ちです。開催の是非については賛成反対双方あって然るべきですが、誤認を生むような情報や悪意のある見方で書かれたものが多くあったことは残念です。実際に現地に行っている友人から聞きましたが、ルールはかなりしっかりと守られており、酒の持ち込みもありませんし、ソーシャルディスタンスを保って発声なしでライブを見ているということでした。良い面もしっかりと報道されるといいなぁと思いました。

中将：これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

カミコー：現地に行けない自分を納得させるためにツイートしたのですが、予想以上に反応があって驚いています。中継視聴のメリットを強調した表になっていますが、実際には、便利さやお金に換算できない価値がフジロック現地参加にはあると思ってまいます。

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カミコーさんもおっしゃった通り、この表はあくまで現地観覧をあきらめざるを得なかった無念さをあえて笑いに昇華したもの。ライブは生で観るに越したことはないのだ。

コロナ禍の影響なく、さまざまなフェスやライブが通常開催される日が早く来ることを願いたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）