お盆に保護した野良の子猫 里親を募集するも→可愛すぎて今では「絶対手放したくない」
■お腹をすかせた野良の子猫
めめちゃん(1歳・メス)は、野良猫なのか捨て猫なのか分からないが、広島県で猫の保護活動をしているKさんが発見、保護した。
2020年8月、Kさんは、橋のたもとに子猫がいるという話を聞いて、その子猫を探していた。見回りをしていたら子猫がちょろちょろと現れたが、怯えて逃げようとしたので、Kさんはチュールを持ってあとをついて行った。子猫は車の下に隠れて怯えていたが、チュールとキャットフードを勢いよく食べたという。
「お腹がすいていたようで、すぐに野良猫だと分かりました。翌日も同じ時間に同じ場所にいたので、同じようにごはんをあげたら、まだ怯えていましたが、完全に車の下に隠れていた前日よりは近寄ってきたんです」
ところがこのめめちゃん、3日目には行方不明になった。
「どこに行ったんだろうと見回りを続けていたら、4日後、いつも私がお世話をしている地域猫たちのところに来ていて、驚く私に、フフンと得意げな顔をしたんです。何となく嬉しそうに見えました」
ごはんを食べている時になでてみたら、嫌がる様子もなく平気だったので、Kさんはそのまま家に連れて帰った。よく見ると、目がクリクリした美猫だった。
■まるで本物の兄妹のよう
めめちゃんは、保護したのが夜だったので、ケージの中で朝まで鳴き通しだったが、撫で続けるとゴロゴロのどを鳴らして落ち着いた。何か欲求があっても強く鳴いて主張することはなく、ごはんやおやつが欲しい時も黙って目を見つめ、身体を突いてアピールしてくる。控えめで賢い子なのだという。
めめちゃんはその名の通り大きな目が印象的だったので、「お目々ちゃん」と呼んでいたのだが、そのまま名前になったという。
2匹の先住猫とめめちゃんは、お互いのワクチンが終わるまでは離していたが、同室でフリーにしても、互いに子猫だったので、全く威嚇することなく、まるで兄妹だったかのようにすぐ仲良くなった。
■可愛い我が家のアイドル
しかし、先住猫のコタくんとタオくんは本当の兄弟なので、いくら仲が良いと言っても、やはり兄弟の絆、2匹の世界には入り込めないような雰囲気がある。しかし、その分めめちゃんはKさんに信頼をおいてくれている感じがするという。
「うまく言えないのですが、めめちゃんとは何か通じ合っている感覚があり、たまにめめちゃんは兄の生まれ変わりなのかもと思うことがあります。保護したのもお盆でしたし」
保護当初、めめちゃんの里親を募集していたが、縁がなかった。しかし、今では絶対手放したくないほど可愛い我が家のアイドルなんだという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)