オタクが狙い撃ちされているぞー! 推しのアクリルスタンドを持ち運べるケース誕生の報に喝采
推しのアクリルスタンド(アクスタ)を、大切に、おしゃれに、そして慎ましく持ち運びたい-。そんな人たちの切実な願いを叶えるアクスタケースが誕生した。アンティーク調の扉をモチーフにした落ち着いたデザイン。中に背景カードをセットすれば、まるで推しが楽屋やステージにいるかのような雰囲気が味わえるという、オタクのツボを突きまくるアイテムだ。
「扉の向こうに推しがいる妄想アクスタケース」を企画したのは、オタ活を彩るグッズ展開に定評がある通販会社フェリシモ(神戸市)。アイボリーとベージュの2色で、開くと左側に台座用のポケット、右側にアクスタ本体用のポケットがある。本体用のポケットには、背景カードをセットできる作りになっている。
先日、紙のカタログで先行公開したところ、気づいた人に「みんなー!またフェリシモがおれたちを狙い撃ちしにきたぞー!!」とTwitterに投稿され、「オタク心をくすぐられる」「さすがフェリシモ」と大きな注目を集めた。
「あの時点ではまだサイトもオープンしていなかったので、バズっているのを見て嬉しい半面ちょっと焦りました」と苦笑するのは、フェリシモ社内の同好の士でつくる「オタ活部」部長の山川真記代さん。「アクスタを大事に持ち運びたいのよ~」という鶴の一声で、アクスタケース企画のきっかけになった人だ。
そんな部長の意を受けて開発に取り組んだのは、プランナーの山川千尋さん。自身は「推しに恵まれず」、アクスタも持っていなかったが、周囲のスタッフや友人にヒアリングすると、お茶やランチ、ネイルサロンなどに連れて行って一緒に写真を撮るという人が驚くほど多いことに気づいたそうだ。
持ち歩くためにケースを自作している人、持ち歩きたいけど「バレたら恥ずかしい」と話す人…。アクスタに対する乙女たちの熱い思いに打たれた千尋さんは発奮。大人の女性がバッグに入れていても違和感がないシックなデザインで、かつ、開くと推しが輝くケースを完成させた。
「よくぞここまで素晴らしく仕上げてくれた。千尋さんはオタクの気持ちを本当によくわかってくれている」と大喜びの真記代さん。「オタクの『好きなものを好きでいる』パワーはすごい。自分も含め、そんなオタクたちが楽しく生きられるグッズをもっと生み出して、世界平和につなげていきたい」。なんか、でかい話になってきた。
税込み1650円。縦12cm、横5.5cm、厚さ3mmまでのアクスタに対応しているが、形状や厚みによっては使用できない場合もある。