高めたい子どもの免疫力…「予防めし」に注目! コロナ禍、ママたちに聞いた病気に打ち勝つ「小さな心がけ」
保育園や幼稚園は、たくさんの子どもが集団生活を過ごすため、風邪やインフルエンザ、手足口病などや季節ごとの病気が広まりやすい環境といえます。そして現在はコロナ禍。なるべく病気にならないためにも、少しでも子どもの免疫力を高めたいものです。免疫をアップするのは毎日の小さな心がけ。たとえば、日々のご飯で免疫力を高めることができればいいですね。日ごろからママたちが行なっている「子どもの免疫力UPの方法」を紹介するとともに、免疫を高めるのに効果的な「予防めし」レシピを紹介します!
■子どもの体調不良や体力不足で悩んでます!
コロナ禍で「不調を訴えるようになった」「運動不足で体力ガタ落ち」など、子どもの体調不良や体力不足で悩んでいる保護者は少なくありません。アレルギーやぜんそくなど、持病のあるお子さんの状態が悪化しないよう、ハラハラな毎日を送っている方も多いようです。
▽しょっちゅう熱を出す
息子は熱を出しやすく、2カ月に1回くらい、特に疲れが溜まる週末に熱を出します。何か重い病気なのか?と、2歳くらいのとき検査を受けましたが特に何もなく…。姉の子どももよく熱を出す子だったらしいのですが、小学生に上がる頃にはすっかり出さなくなったようなので、大きな不安はないのですが、このご時世の発熱は本当にドキドキしてしまいます。とりあえず熱が出たら小児科へ行き、解熱剤と抗生剤をもらっています。〔Hさん、子ども4歳〕
▽持病の不安ごとが増えた
小児ぜんそく持ちの娘。何度か入院もし、今は家で吸入治療(1日1回、吸入器でステロイド薬を吸い込む治療法)をしています。少しの風邪でも呼吸がゼロゼロと苦しそうになるので、これでもしもコロナにかかったら…。子どもは重症化しないともいわれていますが、ぜんそくの子はどうなるんだろう、まだ予防接種を受けられる年齢ではないし…と、毎日毎日不安と恐怖の闘いです。今はリモート勤務なのでなるべく園を休ませていますが(仕事にならない…泣)、子どもも行きたがるし、親子で煮詰まるし、精神的にもきついです。〔Fさん、子ども4歳〕
▽コロナ禍になってから、体調不良を訴えるように
コロナ前は週末に遠出したり、公園で駆けずり回ったり、夏はプールに行ったりと、体を動かすことが多かったのですが、コロナ禍ですっかりインドアに。運動といっても家の前の私道で走ったり、ビニールプールで遊ぶ程度。あとはほとんどゲームかテレビです。「今日はウンチが出なくて苦しい」「なんか眠い」と、ちょっとした不調をちょくちょく訴えてくるようになりました。これはなにか対策を練らないと…と悩み中です。〔Kさん、子ども6歳、4歳〕
■子どもの免疫を高めるためにしていることある?
ここでは、パパやママが子どもの免疫を高めるためにしていることを聞いてみました。‟日常の中で簡単に取り入れられること″をするのが、無理なく長く続けられる秘訣のようです。
▽野菜と夜散歩
「免疫を高める食品」を調べ、その中で子どもたちが好きそうなものをなるべく食卓に出すようにしています。よく出すのは、ブロッコリーの胡麻ドレッシング和え、ほうれん草とベーコンのバター炒め。副菜として超簡単にできるものが多いですね。キノコ類もいいと聞いたので、キノコをレンジでチンして醬油をかけたものを出したら、子どもたちに大ヒット!簡単だしなんともありがたい「免疫アップ」定番メニューになっています。
あと、最近は家族みんなで「夜散歩」をしています。日中は暑いし、家で運動といっても限界がある。最初の頃は「テレビ見たいから行かない」「めんどくさい」という夫や子どもたちを「いいから行くよ!」とを強制的に連れ出していましたが、今はほぼ毎晩(8時ごろ)30分~50時間ほどの夜散歩を楽しんでいます。これが適度な運動になっていると信じています(苦笑)。〔Tさん、子ども9歳、5歳〕
▽お菓子感覚のサプリメント
このコロナ禍、食事や運動だけでは限界がありそう…と思い、ついにサプリメントに手を出しました。子どもには、お菓子感覚で食べられるブドウ味の乳酸菌系のサプリメントを定期購入しています。夕飯後、2粒カリっとかじるだけ。サプリを飲む前は「ウンチが出ない…」と腸の不調を訴えることが多かったのですが、ここ最近はほぼ毎日快便。「体の健康は腸から」なんて言葉をよく聞きますが、娘を見ていると本当なんだなあ、と。〔Uさん、子ども7歳〕
▽発酵食品を多めに取り入れる
コロナ禍前から、部活を始めた長男が「体力つけたい」と言うようになったので、夕飯に必ず納豆とみそ汁、おやつはヨーグルト系を出すようになりました。ヨーグルトは飽きないように味を変えたり(味の違うものを買うだけ)、ヨーグルトドリンクにしたり。キムチ料理もよく出すようになりましたね。そのおかげか、子ども含め、家族全員風邪を引きにくくなった気がします。私も年に2~3回酷い喉風邪を引いて通院していたのですが、それが1回くらいに減りました。あと、笑うと免疫が高まると聞いたので、一緒にお笑い番組を観るようになりました(笑)。〔Yさん、子ども17歳、14歳、6歳〕
■「予防めし」に注目!毎日のご飯で免疫をUP!
公益社団法人日本栄養士会は、8月4日の「栄養の日」に、「予防めし」オブ・ザ・イヤーを発表をしました。
「予防めし」とは、免疫機能を低下させないで感染症の予防に役立つレシピのこと。ここでは、受賞した3つのレシピを紹介します。家庭で手軽にできるレシピなので、ぜひ試してみてほしいと思います。少しでも免疫を高め、コロナに負けない身体を作っていきたいですね。
■【予防めし1】野菜ジュース冷やし中華
〈材料〉(2人分)
中華麺 2玉(ゆで前240g)、きゅうり1本、卵1個、ゆで鶏50g、ハム2枚
*砂糖 ひとつまみ*塩 ほんの少し
●野菜ジュース2カップ(400ml)●ナンプラー 大さじ1(18g)
●米酢 大さじ1(15g)●豆板醤 小さじ1(6g)●鶏がらスープの素 小さじ1/2(1.5g)●ごま油 大さじ1(12g)●白すりごま 大さじ2(18g)
〈作り方〉
1.きゅうりは千切り、ハムは細切り、ゆで鶏は手で細かく割き、卵は錦糸卵にする。
2.中華麺は袋の表記通りにゆでて冷水でしっかり冷やし、ザルにあげる。●を合わせよく混ぜておく。
3.器に中華麺、具材の順に乗せ、●を全体に回しかける。
☆野菜が不足しがちな麺類に野菜ジュースを活用し、ひと皿でたくさんの栄養素が摂れるよう工夫されたことが素晴らしいアイデア!
■【予防めし2】甘さ控えめキウイ&バナナケーキ
〈材料〉(パウンドケーキ型1本)
キウイ2個、バナナ1と1/2本、無塩バター50g、卵1個、三温糖30g、強力粉50g、
薄力粉50g、ベーキングパウダー小さじ1
〈作り方〉
〔下準備〕
・バターと卵を室温に戻し、卵は溶いておく。
・強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、をふるい合わせる。
・バナナ1/2本は輪切りにし、もう1本はフォークで潰す。
・1個のキウイは半月切りにし、もう1個は粗みじん切りにする。
1.ボウルに無塩バターを入れ泡立て器で混ぜる。
2.三温糖を加え、白っぽくなるまで混ぜる。
3.つぶしたバナナを加えさらに混ぜる。
4.溶いた卵を数回に分けて加え、そのたびによく混ぜる。
5.ふるっておいた粉類とキウイを入れ、ゴムベラで切るように混ぜる。
6.型に流し込み、半月切りのキウイと輪切りのバナナを並べる。
7.オーブンを180度に予熱後、35分焼く。
☆キウイが果物の甘味を出してくれるので、砂糖を少なくすることにつながり、ヘルシーな仕上がりに。
■【予防めし3】わっぱ弁当
お弁当の内容は、
・ゆかりご飯
・豚肉のキウイソテー★
・紅白なます
・ほうれん草の玉子焼き
・トマト&レタス
・キウイ
★豚肉のキウイソテーのレシピ
〈材料〉(2人分)
豚こま肉200g、キウイ1玉、ナンプラーまたは濃口醤油大さじ2弱、みりん大さじ1
※キウイに含まれるアクチニジンという酵素が肉を柔らかくします。また、キウイに含まれる食物繊維は腸内環境を整え、免疫力の維持・向上に寄与すると考えられています。
〈作り方〉
1.キウイは皮をむき、輪切りに。豚肉とキウイを合わせて10~30分ほど置く。
2.フライパンを熱し、①を炒める。
3.肉に火が通ったら、調味料を加えて仕上げる。
☆お弁当箱という小さなスペースでも卵やほうれん草、豚肉など、栄養価の高い食材を上手に組み合わせて、バランスのよい昼食になっています。
◇ ◇
体力や体調を維持したり病気に打ち勝つために「免疫アップ」は欠かせない要素ですが、そのための対策や行動を続けることはなかなか難しいもの。
「毎日これを食べなきゃ!」「この運動を続けなければ」と強制的なことではなく、生活習慣の中に気軽にかつ手軽に取り入れられるものがよさそうですね。そして何日か忘れてしまっても焦らない、くじけないことも大切です。「なんとなく気楽に楽しく続けていく」ことが、実は一番効果的な「免疫アップ方法」なのかもしれません。
(まいどなニュース/BRAVA編集部)