子供たちにせがまれ保護猫を飼うと…家族が癒され、子供たちが率先して片付けるなど、良いこと尽くし
■猫を飼うのに夫が反対→賛成
つゆちゃん(1歳・オス)は、広島県の保健所に収容されていたが、ボランティアが引き出した。
広島県に住む猫田さんの子供は、ずっと猫を飼いたいと言っていた。猫田さんは猫がいたら楽しいだろうなと思っていたが、家が新築で、壁を引っ掻かれたり、部屋が汚れたりするのが嫌だったのか夫は反対した。しかし、ある日突然夫が「猫っていいよね…」と言い出した。譲渡サイトのアプリで猫を見ていて、可愛いと思ったのだという。猫田さん一家は、本格的に譲渡サイトなどで猫を探すようになった。
やがて猫田さんは、ジモティというサイトでボランティアが里親募集していた黒猫に目を留めた。2020年7月、その子に会うために待ち合わせ場所の駐車場に行くと、他の猫も連れてきてくれたのだが、その中につゆちゃんがいた。
「小さくて可愛くて、元気だけど他の子より少し控えめな感じでひとめぼれしました」
■すぐに家になじむ
8月、福山市からボランティアがつゆちゃんを連れてきてくれた。しばらく隅っこからなかなか出てこなかったが、2、3時間で寄り添うようになったという。
「初日からご飯もとても良く食べ、トイレもしっかりできる子でした。気付いたら膝の上に乗りたがって、とても人懐っこい甘えん坊です」
梅雨の頃に生まれたと聞いて、夫が「つゆ」と名付けた。
■子供たちの意識にも変化が
子猫の時からずっととにかく甘えん坊だったというつゆちゃん。レーザーポインターで遊ぶのが大好きだという。朝起きるといつも猫田さんの頭のところにいて、起こすでもなくただただ寄り添っている。
「賢くてすごく優しい子です。膝に乗ってきたり、顔をぺろぺろなめたりして甘えるので、家族全員、毎日癒やされています」
猫田さん宅では、「猫が変なものを口にしてはいけない」からと、子供たちが片付けをするのを以前ほど嫌がらなくなったという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)