東京・御岳山でバカ売れする「あんこバターパン」 登山客に人気、優しい甘みが疲れた体にぴったり
木の葉が色づき紅葉を楽しめる季節が近づいてきました。感染防止対策を万全にし、たまには自然に触れてコロナ疲れを癒したいものですが、東京の都心部から日帰り圏内で紅葉を楽しめるスポットが青梅の御岳山です。ケーブルカーなどもあるため気軽なハイキングはもちろん、周遊コースを巡っての軽い登山としても人気のスポットです。
ここ御岳山のふもとにあるJR御嶽駅のすぐ脇に、小さなパン店「ベーカリーレター」があるのですが、同店では開店以来、多くの登山客にあんこバターパンがやたらと人気で休日などには1日に250個以上を販売することもあるようです。女性店主1人がキリモリする小さなパン店、そして他のパン商品もあるなかで、この数はちょっと異例のように感じます。
そこで今回は同店を訪れ、実際にいただきながら、店主の方にも話を聞いてみました。
■女性一人でキリモリする御嶽山駅すぐの小さなパン店
すっかり涼しくなったある平日の午後、都心から電車を乗り継ぎJR御嶽駅を下車しました。御岳山のふもとにある駅ですが、周辺は静かで車の往来も少なく、すでに都会とは違う自然の空気を感じられます。駅付近には古くから続くであろう、良い意味で年季を感じられる飲食店がいくつかありますが、駅のすぐ脇に「ベーカリーレター」があります。
付近の飲食店が良い意味で渋めなのに対し、「ベーカリーレター」は一際オシャレ。このコントラストもまた多くの登山客の目に入るゆえんかなとも思いました。
「ベーカリーレター」はこじまともこさんという女性が一人でパンを焼き販売しているため、不定休だそうです。事前に公式インスタグラムなどで営業日時を確認して行く必要があります。
■1日250個以上売れることもある「あんこバターパン」を食べてみた!
さて、さっそく、登山客に大人気だという「あんこバターパン」(250円・税込)をいただくことにしました。店主のこじまさんによれば、国産小麦・天然酵母を使った小麦本来の味をいただけるパンに、自家製のあんこをふんだんに使い、バターをサンドした同店人気ナンバーワンの商品なのだとか。というわけでいただいてみました。
かじってみると、小麦感たっぷりのパンの優しい甘みが口の中に広がり、さらにかじると、あんこと角切りのバターが口の中で溶け合い、なんとも優しい風合いを感じさせてくれます。また、ボリューム感も十分でありながらもたれず、なるほど! これなら体を動かす登山やハイキングのお供にピッタリのパンだと納得しました。1個でも十分な満腹感を感じられます。もちろん、天然由来の素材なので、「自然」を感じながらいただくのもバッチリ合うと思いました。
■疲れた体に、「あんこバターパン」が合う!?
最後にこじまさんにも、「どうして『あんこバターパン』がずば抜けて登山客に人気なのか」について聞きました。
「毎日12~20種類のパンを用意して販売していますが、特に登山やハイキング、また渓谷でカヌーなどの運動をされる方には『あんこバターパン』が好評です。おそらく、『疲れた体に甘いものが欲しい』『かと言って甘すぎたり、モタれるものは良くない』といった理由からだと思いますが、現在はズバ抜けて販売数が伸びています。
これまで特に強く宣伝してきたわけではないですが、口コミで広がり、完売になることも珍しくありません。多くの登山客が訪れる休日は『あんこバターパン』を特に補充していますが、他のパンもオススメですので、是非合わせてお試しいただければ幸いです」(ベーカリーレター・こじまともこさん)
「ベーカリーレター」の「あんこバターパン」が登山客にやたらと人気の理由がよくわかりました。御岳山エリア以外の方も、自然散策の際に「あんこバターパン」を試してみてはいかがでしょうか。意外なマッチングに驚くかもしれませんよ!
(まいどなニュース特約・松田 義人)