「しんどいときに弱音を吐かない人ほど、急に心が折れる」メンタルヘルスを維持するための「心がけ」が話題に

「しんどいときに弱音を吐かない人ほど、急に心が折れる」

メンタルヘルスを維持するための心がけがSNS上で大きな注目を集めている。この心がけを自衛隊在籍時に心理カウンセリング担当者からかけられた言葉として紹介したのはわびさん(@Japanese_hare)。

「自衛隊でメンタル病んだとき、心理幹部から『しんどいときに弱音を吐かない人ほど、急に心が折れる』と教わりました。逆に、弱音を吐く人ほど、困難な状況を乗り越えられることが多いとも言ってました。弱音を吐けば、自分の状態がわかるし、周りが助けてくれるからです。無理せず弱音は吐きましょう。」

社会生活、集団生活の中にいるとついつい個人的な弱音や不満を飲み込んでしまうのは人情。しかし負荷をかけ続ければ精神はいつか限界を迎えてしまうものなのだ。わびさんの実体験に基づいたこの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「我慢しすぎると、必ず爆発するか沈没する。自分をさらけ出すことはとても大切。マウントに遭う事もあるが、理解者の方が絶対多い」

「『短気は損気』じゃないのと似てますね 短気の人ほど感情を素直に表現できて、ストレスを抱え込まないから心臓病のリスクが低いそうです でも周りから嫌われ、誰も助けてくれなるから損な気も…」

「確かに。リアルではなかなか弱音や愚痴を吐けないのでTwitterで時々吐いてます。もしTwitterがこの世になかったらと思うと本当にゾッとします。おそらく、とっくの昔に自殺してるか廃人になっていたことでしょうね」

など数々の共感のコメントが寄せられている。

わびさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):当時、メンタルの調子を崩された原因をお聞かせください。

わび:残業と上司のパワハラです。

中将:心理幹部の方から「弱音を吐いたほうがいい」とアドバイスを受けた際、思い当たることはあったでしょうか?

わび:弱音を吐かないことが美徳だと考えていましたので、今までの訓練、そして残業やパワハラにも弱音を吐かず大丈夫なふりをしていました。結果、心が折れました。

中将:その後、アドバイスは有効だったでしょうか?

わび:弱音を適度に吐くようになってから、あまりメンタルを病むことがなくなったので、有効だと思っています。ただ、弱音を吐けるようになったのは、自分に合う環境に転職したおかげだと思っています。メンタルの健康には弱音を吐くことだけでなく、環境がとても大切だと思っています。

中将:これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

わび:弱音を吐けずに無理している人が多い印象を受けました。私のように無理を続けるといつか壊れてしまうので、本当にしんどいときは無理せず弱音は吐いてほしいと思っています。

   ◇   ◇

わびさんは今回の投稿以外にもメンタルヘルスに関するさまざまなアドバイスや気付きを発信している。コロナ禍もあいまってなにかと煩わしいことの多い現代社会。心の疲れを意識している方はぜひチェックしていただきたい。

【わびさん関連情報】

航空業界の外資系企業勤務。

幹部自衛官、市役所職員をへて現職へ。

各国の新興リーダーを対象としたプロフェッショナルレベルの交流イニシアチブ「IVLP」日本代表。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス