クールな台湾猫、実は熱烈な“かまってちゃん”だった 「愛する人、私のところに来て!」「さわって!」

 最近日本でTwitterを中心に流行っている猫語翻訳アプリ「にゃんトーク(MeowTalk)」。アレクサの開発者の中のひとりが作成したことも話題です。欧米では数カ月前から流行っており、動画配信アプリTikTokで人気になっているのを見かけ、台湾在住の筆者の家にも猫がいるのでダウンロードしました。ちなみに英語や日本語、中国語など14言語に対応しています。

■クールだと思っていたのに結果は…!

 うちにいる猫は「リリちゃん」という女の子。どちらかと言えばおとなしい性格で悪さもしません。膝に乗ってきたり、ベタベタ甘えてきたりすることが少ないので、クールな子なんだと思っていました。普段はあまり鳴かないため、鳴く時を狙ってアプリを試してみたところ、リリちゃんの驚くべき性格が明らかになりました…!

 まずは中国語で試したところ、通訳された内容はすべて「親愛的,來找我!(愛する人、私のところに来て!)」「摸摸我(さわって!)」「不要無視我(無視しないで)」という感じ。筆者は思わず「普段クールぶってるくせにかまってちゃんやないかーい!」と言ってしまったほどです。

 次は違う日に英語で試してみました。すると似たような結果で、「Think about me.(私のことを考えて!)」「Listen to me.(聞いて)」「Play with me.(遊んで)」など。挙句の果てには「I need you.(あなたが必要)」と、うれしくなる言葉まで。100%正確かは分かりませんが、一緒に遊んで喜んでいることが分かってひと安心です。

■もともとは近所の公園で保護した子猫

 実はこのリリちゃんは、筆者の猫ではなく、筆者の家の大家さんの猫。現在はうちに居候している状態です。大家さんは普段遠くにお住まいなのですが、昨年の旧正月に台北に帰省されている時、近所の公園でウロウロしているやせ細った当時6カ月くらいだった子猫を保護して、リリ(中国語では莉莉)と名付けました。そして大家さんが台北にいない時はうちで面倒を見ることになり、筆者にとって台湾では初の猫がいる生活が始まりました。

 台湾人の猫好きな知り合いによると、この子は外来種ではなく典型的な台湾猫だそうで、日本のキジトラより耳が大きく、顔もシュッとしているのが特徴です。

 筆者は日本人のパートナーと同居しているのですが、リリちゃんは彼のことが大好き。筆者が抱っこするとすぐ逃げたがるくせに、彼には機嫌よく抱かれています。最近では、筆者達が寝ている深夜と家にいない時に寂しくなるのか、パートナーの靴下や帽子を引っ張り出してきて自分のベッドに持っていく変な癖が付きました。そして元野良猫なのに餌のより好みが激しく、高い餌を好んで食べる立派なセレブ猫へ成長してしまいました(大家さんすみません…)。普段はクールなくせに寂しがりやで甘えん坊のリリちゃんは現在推定2歳。今後も成長を見守っていくのが楽しみです。

 このアプリは台湾ではまだ流行していませんが、日本で流行るものは少し遅れて台湾でも話題になるので、もう少ししたら台湾の人たちも使い始めるかもしれません。

(まいどなニュース特約・Coco)

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