妹猫に先立たれた兄猫のために毎日昼休みに帰宅する生活 「“ひとり”にさせるのはかわいそう」

■猫を飼おう

みよしちゃん(8歳・オス)となみちゃん(6歳没・メス)は、保護主の家の近所で野良猫が出産し、生まれた猫だった。2013年3月、兄弟と一緒に保護された。

静岡県に住むNamiyoshi320さんはもともと動物が好きだったが、ハムスターしか飼ったことがなかった。ペットの飼育ができる物件に住んだのを機にペットを飼おうと思ったが、犬は毎日散歩に連れて行く自信がなく、猫を飼うことにしたという。

譲渡サイトを見て猫を探しているうちにみよしちゃん、なみちゃんと出会ったそうだ。

■小さくて可愛い!

7月、保護主の家の近所まで2匹を引き取りに行った。みよしちゃん、なみちゃんは生後4ヶ月くらいになっていたが、小さな子猫を見たことがなかったので、「子猫ってこんなに小さくて可愛いのか!」と思ったそうだ。

2匹を連れて帰る時、不安だったのかなみちゃんはずっと鳴き続けていた。ただ、兄妹の子猫だったので、家にはすぐになじんだという。

■妹猫なみちゃんが旅立って…

なみちゃんは6歳の時に肥大型心筋症になり急死した。病気だと分かってからわずか1週間の命だった。この間、忙しくしていたことしか覚えていないという。「まだ若いのに、こんなに早く死んでしまうなんてとかなり落ち込みました。でも、私以上に心配だったのがみよしでした」。みよしちゃんはごはんを食べなくなり、一生懸命なみちゃんを探した。Namiyoshi320は、「このままではみよしも死んでしまうのではないか」と不安でいっぱいになった。「部屋で“ひとり”にさせるのはかわいそうで、昼休みに家に帰って、なるべくみよしと一緒にいるようにしました」。

Namiyoshi320さんは、みよしちゃんのために新たに猫を迎えたが、それでも妹を亡くしたみよしちゃんを思いやり、毎日、今でも昼休みに帰る生活を続けている。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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