冬はやっぱりお風呂!「ゆずの入浴剤」9商品13フレーバーを“浸かり比べ”…体の芯までポカポカになったのは?
すっかり寒くなってきました。寒い日はお風呂にゆったり浸かって体を温めたいものですが、そんなときに重宝するのが入浴剤。日本人の多くは、冬至にゆず湯に入る慣習がありますが、これにちなんでか、はたまたゆずそのものの支持からなのか、入浴剤の各ブランドとも、ゆずの入浴剤を定番フレーバーに採用しているようです。
しかし、同じゆずの入浴剤でも、各ブランドともに違いがあるはずです。そこで今回はゆずの入浴剤合計9商品・13フレーバーを全部浸かって比較してみることにしました。果たしてどんな差を感じることができるのでしょうか。さっそくいってみましょう!
■その①「バスクリン ゆずの香り」
まずは「バスクリン ゆずの香り」から浸かってみます。緑のツブ(エッセンシャルオイルを閉じ込めた大きなアロマのツブ)が入っており、お湯に混ぜると、このツブが溶け、お湯全体がライトグリーン一色になります。オーソドックスな印象のゆずの香りで、過不足のないバランスが取れた風合いです。肌にほんのりゆずの香りが残るような、ゆず好きにはたまらない入浴剤だと思いました。
■その②「バスロマン 無添加タイプ ふんわり柚子の香り」
続いてはアース製薬の「バスロマン 無添加タイプ ふんわり柚子の香り 無添加タイプ」を入れて浸かってみました。香りがマイルドで、ほんのりとした風合いを醸し出しています。お湯の色はナチュラルイエローでレモン水のような水々しい薄い黄色い。保湿成分のシアバター配合ということで、肌に馴染んで全身をうるおしてくれます。お湯の温かさとゆずの優しさを同時に感じ、お湯に浸かっている時間は優しい香りに包み込まれるかのようでした。
■その③「バスロマン ほっこりゆずの香り」
続いては、同じアース製薬のバスロマンブランドの「バスロマン ほっこりゆずの香り」に浸かってみます。お湯の色は「バスクリン ゆずの香り」よりも濃い、ウォームグリーンというもので、蛍光色のようにも見えます。「今、俺はゆず風呂に入っているんだ!」と、強い実感を抱きましたが、対する香りは控えめ。ただし、しっかり体を温めてくれるのはもちろん、お風呂から上がった後にはほんのりとしたゆずの香りが肌にうつって心地よく感じました。
■その④「HERSバスラボボトル ゆずの香り」
続いては、白元アースの「HERSバスラボ ゆずの香り」を試してみます。「バスクリン ゆずの香り」同様、緑の粒が入っており、これは気分がリラックスするといわれている成分を配合したアロマビーズとのこと。お湯に混ぜると、このアロマビーズも溶け、お湯全体がイエローグリーン一色になりました。香りはまろやかで、ほっと落ち着くような優しいゆずの風合いを感じることができます。肌への浸透も良く、お風呂に浸かっている間は、体全体の肌を保湿しているかのような極上の時間となりました。
■その⑤「matsukiyo 薬用入浴剤 ゆず」
次は、マツキヨココカラの「薬用入浴剤 ゆず」を試してみます。800g入りで206円という低価格を実現した商品ですが、入浴剤をお湯に入れた際、ふわっと溶けていきます。比較的強めのライトイエローも楽しげで良い感じですが、香りは過不足なく、優しい風合い。その一方、「HERSバスラボ ゆずの香り」同様、お湯に浸かっていると、保湿されているような印象があり、寒い季節の乾燥肌の人にはピッタリの入浴剤のように思いました。コストパフォーマンスも含め、なかなか優れた入浴剤です。
■その⑥「露天 薬用発泡入浴剤 ゆずの香り」
続いては「露天 薬用発泡入浴剤 ゆずの香り」を試してみます。「バスロマン無添加タイプ ふんわり柚子の香り」同様、ナチュラルイエローで薄黄色のお湯になりました。炭酸ガスが入っていて、入浴剤を入れ溶けた後に炭酸ガスの気泡があり、この様子を見るのも楽しく思いましたが、溶かしてから2時間以内の入浴がより効果的だそうです。香りも優しく、ほんのりとしたゆずの香りが漂い、浸かっている時間はまさに癒しのひとときのようでした。
■その⑦「温素 柚子の香り」
そして「温素 柚子の香り」に浸かってみます。入浴剤をお湯に溶かすと、ほぼ無色透明。好みによると思いますが、ここまでに紹介したような入浴剤特有の色が苦手な方にはもってこいの入浴剤です。それでいて、香りは十分で何より体の芯まで温まることができ、肌もツルツルスベスベに感じました。どうやらアルカリ湯質によるもののようですが、独特の優しい湯ざわりはお子さんや女性にピッタリのように思いました。
■その⑧「温泡 ONPO こだわりゆず 炭酸湯」
そして「温泡 ONPO こだわりゆず 炭酸湯」をチェックしてみます。なんと4種類ものゆずフレーバーがコンプリートされており、ゆず風呂好きにはたまらない入浴剤です。それぞれのフレーバーを見ていきます。
4フレーバーに共通するのは、入浴剤を入れた瞬間、炭酸がシュワシュワと溶けていくところですが、もちろん各フレーバーとも色と風合いに特徴があります。
「甘熟ゆずの香り」はスイートイエローの湯色がまばゆく、そして優しいゆずの香りが体を包んでくれます。
「ほろ苦ゆずの香り」は青々しいディープグリーンの色味の通り、ゆずの柑橘感に加えほろ苦い酸味を感じる香りでスキッとします。
また、「もぎたてゆずの香り」は、フレッシュなゆずの香りが印象的で浸かっていると、リフレッシュする気分を感じることができました。
そして「ほっこりゆずに香り」は、マイルドオレンジの湯色で、4フレーバーの中でももっとも平均的なゆずの風合いを感じることができました。香料の中に、徳島県の「木頭ゆず」の新芽、花びら、皮から抽出したオイルを配合しており、個性的で面白い入浴剤でした。
■その⑨「薬用 Baden Tab ゆずの香り」
そして、最後が「薬用 Baden Tab ゆずの香り」。パッケージは他製品と一線を画したもので、スタイリッシュな印象です。白い固形の重炭酸の入浴剤で、お湯に入れた瞬間からシュワシュワ溶け始めます。溶けている間は乳白色でしたが、溶け終わるころには透明になりました。甘めのゆずの香りを優しく感じられる上、浸かっていると、体が芯から温まるような印象を受けました。説明書によれば40度前後のお湯でじっくり15分以上入浴すると良いのだそうです。風呂上がりの肌がしっとりするのは他商品同様ですが、どことなくデトックスしたような気分を感じることもできました。
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9種類・13フレーバーのゆず入浴剤に浸かってみましたが、各商品とも、定番フレーバーである「ゆず」を基調としながらも様々な個性を打ち出し、また消費者への細やかな配慮をしたものばかりでした。今年の冬至は12月22日のようですが、これを先取りしてゆず入浴剤で体をポカポカと温めるのも良いと思いますよ!
(まいどなニュース特約・松田 義人)