世界初?炙り肉のうま味あふれる肉そば… 大阪・本町にオープンの「炙り肉そば ニューヨーク」に潜入

10月29日、肉そば店「炙り肉そば ニューヨーク」が大阪・本町にオープンした。「ニューヨーク」…なんとも香ばしいこの店名は"肉そばを世界へ!"という思いを反映したものだそうだ。

まず店名に反応してしまったが、そう言えば僕は肉そばなるものを食べたことが無い。調べるところによると肉そばとはもともと鶏肉入りの冷やしそばで、山形県河北町の郷土料理。それが東京でアレンジを加えられ2000年代から徐々に流行しているらしい。

果たして肉そばとはどんな味わいなのかしらん…あえて"炙り"と謳っているのも気になるところ。さっそくお店に足を運んでみた。

ニューヨークは基本的に一席一席が区切られており、一人で利用しやすい作りになっている。利用者は席ごとに設置された酢やラー油で、人目を気にせず思い思いに肉そばの味変を楽しめるというわけだ。

まずはじめに頂いたのは看板メニューの「炙り肉soba」。そば粉と小麦粉をブレンドした極太の麺の上に、豚の肩ロースとサーロインに挟まれた背肉「かぶり肉」を炙ったものがたっぷり搭載されている。

麺は見た目はつけ麺に似ているが、そば粉が含まれているので口に含むと独特の爽やかな風味が広がる。油そばのように油がかかっていることもなく軽くてヘルシー。こいつを単体だったり炙り肉と一緒だったり、やや甘めのつけ汁につけていただくというわけだ。

いろいろ味変も試してみたが、個人的にはラー油少々、酢を3まわしほどたっぷり入れるのが好みだった。かぶり肉は脂ひかえめだが量があるので、つけ汁を多少酸っぱめにしたほうが味がしまっておススメ。そして最後には肉のうま味が出たつけ汁に特製のそば湯を入れて、さっぱりスープとしていただいた。

お次は健康志向メニューとして開発したという「ふわとろsoba」。すりおろし山芋をたっぷりからめたそばを、クルミ入りの香ばしいつけ汁でいただくという変わり種だ。

山かけそばはよくあるが、そこにクルミの要素をトッピングするとはなかなかレアな発想。実際味わいも面白い。クルミのもつ香ばしさとまったりした味わいが重なることで、山かけそばとは180度異なる複雑玄妙な味わいになるのだ。そばとかつけ麺といった先入観なくいただけばハマる人は多いんじゃないだろうか。

フルに2杯をいただいたのでかなりお腹いっぱいになってしまったが、それぞれ1杯あたりのサイズはほどよい感じ。そこら辺の怠惰なつけ麺とは違って食べ飽きしない深みがあると思った。小盛や大盛りも注文できるので、行かれる方はお腹の減り具合にあわせてオーダーしてほしい。

◇ ◇

「炙り肉そば ニューヨーク」

所在地:大阪市中央区瓦町2丁目3-14 日宝瓦町ビル1F

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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