【漫画】イエローリボンの犬「目に見えない病気やトラウマがある」そっと見守って 黄色いリボンが目印
「イエロードッグプロジェクトを昨日はじめて知りました。広まればええなと思います。」
SNS上で風刺漫画などを描いている「ネコロス」(@youyakuya)さんがこうつぶやき、ツイッターに投稿した4コマ漫画が話題を集めています。投稿には、8万超のリツイートと16万超のいいねが付きました。
今回漫画のネタとなった「イエロードッグプロジェクト」というのは、黄色いリボンをリードや愛犬に付けることで、散歩のときに「そっとしておいてほしい」というメッセージを伝える活動のこと。2012年からスウェーデンで始まった取り組みですが、あまり日本では知られていません。
ほかの犬と関わらず「そっとしておいてほしい」犬たちには、病気やけが、過去のトラウマ、環境の変化からのストレスや治療のためのリハビリなどさまざまな事情や理由があるとのこと。こうした黄色いリボンなどを身に付けた犬を「イエローリボン犬」と呼ぶといいます。
そんなイエロードッグプロジェクトについて描いた漫画を目にした人たちから「初めて知った」「広まるといいですね」などとたくさんのコメントが殺到しました。
「これは知らなかった」
「はじめて知りました。今度から気をつけよ」
「知らなかったです 教えて頂きありがとうございます うちの子、人は好きなのに対犬になるとビビりなので参考にします」
「こういうの道徳の授業でやるべきだよね 勉強になりました。」
「黄色いリボン付けている犬を見かけたら"怖いから近付かないでね"というお知らせなんですね」
「うちの子は他のワンちゃんとのコミュニケーションが苦手で、すぐにわたしの後ろに隠れます。…こういうの広まると嬉しいな」
「人間でも目に見えない障害者の【ハートプラスマーク(ヘルプマーク)】があり、それと同義なんですね。ワンちゃんにも、目に見えない障害や病気・トラウマ(保護犬さんだと尚更)がありますから、広まって欲しいですね。」
このほか、「うちの子も右目を失明してしまった後、数ヶ月間は黄色のリボンを付けてお散歩に出ていましたが、まだまだ認知度は低く困ってしまったこともありました。どうかもっと広まりますように。」といったイエローリボン犬の飼い主さんからのリプも…。
今回イエロードッグプロジェクトの漫画を描こうと思ったきっかけや反響などについて、作者のネコロスさんにお話を伺いました。
--イエロードッグプロジェクトの漫画を描こうと思われたきっかけについてお聞かせください。
ネコロスさん「確か、まいどなニュースさんのイエローリボン犬に関する記事(10月30日配信)がツイッターのタイムラインに流れてきたのを見て、『こんな目印(イエローリボン)があるのか!』と驚いたのがきっかけです。自分が漫画にすることで、少しは拡散のお手伝いになるかな?と思って描きました」
--読んでいただいて、ありがとうございます。ネコロスさんが描かれた漫画は、過去のトラウマで訓練中のワンちゃんなどの事例をいくつか挙げながら、イエローリボンがどういう意味を示すものなのか端的に分かりやすく伝わる作品でした。描かれる際に工夫した点は?
ネコロスさん「普段の漫画はモノクロばかりなのですが、『イエロー』を読者にインプットするために黄色を取り入れるようにして描きました。また、近づいてくる犬や人が『加害側』と映らないようにも配慮したつもりです」
--確かに、リボンの部分だけが黄色ですね。読者の方々の記憶に残るようなインパクトがありました。また、イエロードッグプロジェクトを初めて知ったという方やイエローリボン犬の飼い主さんなどからさまざまなコメントが寄せられていました。
ネコロスさん「一番多かったのは『こんな活動知らなかった!』という声です。私自身も知らなかったので当然といえば当然ですが、犬を飼われている方やそうでない方からも同じような声をたくさんいただきました。また、『うちの子にも使いたいけど、いいのかな…』という声もありました。イエロードッグプロジェクトの認知度はまだ高くないように感じますので、これから徐々に広がっていけばいいなぁと思います」
◇ ◇
風刺を中心にギャグマンガなどいろいろなものを描かれているというネコロスさん。今後の抱負について、こう語ってくれました。
「読者の気持ちを揺さぶったり、何か考えるきっかけになるような作品を描いていけたらいいなと思います。また、動物ネタで特に描いていて楽しいのが猫。本筋に関係なくてもちょこちょこ描いていきたいですね。ぜひ4コマ漫画を中心に発表しているTwitterアカウント(youyakuya)をフォローしていただけると幸いです!」
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)