人気のヤマハXSRに155ccの弟!? インドネシアから輸入の海外モデル、しかも伝説のRZ250カラー
ヤマハのXSRシリーズと言えば、XSR900(845cc)、XSR700(688cc)どちらも2020年モデルが生産計画の上限に達するなど人気のあるモデル。そんなXSRの弟分のXSR155がインドネシア・ヤマハで製造販売されています。
XSR155のベース車両はMT-15で、3気筒、2気筒の兄貴たちとは違い、単気筒エンジン。フロントは倒立サス、リアはモノショックでネオ・レトロでありながらもスポーティな魅力を兼ね備えています。
XSR155をインドネシアから日本に輸入・販売しているショップがいくつかありますが、その中でもレーサーレプリカブームの火付け役となった1980年発売のRZ250のカラーリングにカスタムしてXSRZ155として輸入販売しているのがAUTO SALON OGIYAMA。さっそく吉原店長にカスタムペイントにしたXSRZ155の特徴や、輸入車について伺いました。
--XSRZ155はショップオリジナルの車名ですが、ベースのインドネシア・ヤマハXSR155とはなにが違うのでしょうか?
「XSRZ155とXSR155のスペックはまったく同じです。インドネシアの塗装工場で、往年の名車RZ250のカラーリングを再現しペイントしたものがXSRZ155です。他にもRZ350カラー、インターカラー、ストロボレッドなども作成していますが、基本的にはお客様のリクエストにより製作していて、どのカラーも当店のカスタムペイントです」
--ベースのXSR155はどういった魅力があるのでしょうか?
「ベースのXSR155はインドネシア・ヤマハがインドネシアの工場で製造していて、街乗りから高速道路を使ったツーリングにも使えるちょうど良いサイズのモデルです。よく逆輸入車と勘違いされている方がいらっしゃいますが、逆輸入車とは日本で製造された海外仕様のモデルを、輸出先の国から輸入したモデルのことで、XSR155はインドネシアからの輸入車。インドネシアでは日本で販売されていない魅力的なモデルが多く存在しています」
--輸入車を購入するうえでの注意点はありますか?
「輸入車ですので当然、国内メーカーの保証は適用されません。ただ当店では独自に保証書を発行して1年間の保証を付けていて、保証内容は国内メーカーの保証と同じですので安心してお乗りいただけます」
■輸入車は純正部品の調達が難しい
--純正部品はどこで買えるのでしょうか?
「購入したお客様にとっては、これが非常に大きな問題だと思います。実際に他の店で輸入車を購入したお客様が、純正部品を購入できずに困っているといったお問い合わせが多くありました。輸入車の販売はそれほど難しくないためいろいろな店が取り扱っているのですが、純正部品の調達は難しく利益が少ないため取り扱っていないところがほとんどです。当店では輸入販売店としてお客様に安心してお乗りいただけるように、ジャカルタに事務所を構えて日本人スタッフ、現地スタッフおり、メール一本で部品の調達から発送まで迅速に行えます。もちろん、当店でご購入頂いていないバイクでも、インドネシアモデルであれば純正部品やオプションパーツなども販売可能です」
--なるほど、一番気になるアフターフォローはしっかりしているのですね。では輸入車の中古バイクを売るときには買い取ってもらえるのでしょうか?
「部品の関係でインドネシアモデルであればどこよりも高額で買い取り可能です。それ以外の国のモデルは部品の入手ができないのでお断りさせて頂いております」
--輸入車となると納車まで時間がかかるのでしょうか?
「コンテナに多く積み込み輸入すれば輸入コストは下がりますが、当店はあえてそのような形式は取っていません。それは店頭に在庫がないモデルでも最短日数で輸入できるように、一回ごとの輸入台数を減らしてでも輸入便数を月に一便程度にし、お客様へ早くお届けしたいからです」
--最後にオートサロンオギヤマの特徴を教えてください
「当店は20年以上前からインドネシアのバイクショップ、パーツショップなど多くのバイク関係会社と取引しています。XSRZ155のカスタムペイントモデルを作成できたのも、古くから付き合いがあったからこそ実現できたのです。他にもWR155モタードのようにメーカーのラインアップにないオリジナルモデルも作成して輸入しています」
輸入車となると希少価値が高く人と違うバイクに乗っているという満足感があるものの、やはりアフターフォローが心配ですね。現地法人があるバイクショップは心強いかもしれません。
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▽インドネシア・ヤマハXSRZ155(XSR155ベース)
車両本体価格(税込):49万2800円
年式:2021年
製造国:インドネシア
保証:1年
(まいどなニュース特約・鈴木 博之)