「これは縁起がいい!」たった1匹で見つかった生後1週間の子猫は、珍しい茶トラの女の子 即決でうちの子に

ほたてちゃん(生後5カ月・メス)は、静岡県に住む猿渡さんの知り合いの職場の近くにいた。母猫や兄弟は見当たらず、生後1週間くらいの子猫だったがたった1匹でいたという。

猫風邪がひどく、目も開けられない状態で、くしゃみや鼻水もひどかった。保護主の家には先住猫が3匹いて、これ以上飼うのが難しいということで猿渡さんに声がかかった。

「2匹の猫と暮らしていて、3匹目は茶色やベージュ色の子が欲しいとずっと思っていたんです。写真を見せてもらったら希望していた通りの子で、即決しました。しかも女の子で、茶トラの女の子は数が少なくて珍しいというのを知っていたので、『縁起が良い!』と思いました」

■#海鮮丼兄妹

ほたてちゃんは、保護主の家で1カ月ほど世話をしてもらった。目が開くようにネットで調べたり、動物病院に連れて行ったりしてくれたという。右目はきれいに開いているが、左目には瞬膜が少し残っている。視力には問題がないが涙がよく出てくるそうだ。

「避妊手術のときに瞬膜を取り除く手術ができるそうなので、もう少し大きくなったらお願いしようかと考えています。くしゃみと鼻水はうちに来てからも続いていて、通院と服用を繰り返していました。今はだいぶ良くなったので薬は飲んでいません」

長男猫のいくらちゃんは、二番目に迎えたしらすちゃんに続き子猫と対面するのは2回目だったが、しらすちゃんの時と同じくシャーっと怒った。しかし、しらすちゃんの時より馴染むのが早かったという。

次男猫のしらすちゃんは初めての子猫との接触。ビビりな子なので心配だったが、怒ることも警戒することもなかった。

「しらすは最初から平気でした。ほたてをケージから出して初めて会った時も一緒に遊んであげていました。ほたてがしつこくちょっかいを出してもちゃんと構って遊んであげて、次男猫の優しさに感動しました。長男猫いくらはマイペースな子なので、子猫がちょっかいを出してきても知らんぷりでした(笑)」

猿渡さんはいつも好きな食べ物の中から名前を決める。先住猫が海鮮物で3文字、珍しくて可愛い名前なので、それに合わせて『ほたて』にしたそうだ。

「長男猫がいくら、次男猫がしらす、末っ子がほたて。3匹とも海鮮丼の名前なので私はインスタに投稿する時にいつも【#海鮮丼兄妹】とつけています(笑)」

■次男猫しらすちゃんの成長

ほたてちゃんは、猿渡家で初めての女の子。上の2匹を迎える時は、「男の子だからやんちゃだろうな」と最初から思っていたが、ほたてちゃんはそれを上回るくらいやんちゃだった。

「まだ子猫なのでそのせいかもしれないけど、本当に女の子?と思ってしまうこともあります(笑)。そのくらいやんちゃです」

ほたてちゃんは、お気に入りの猫じゃらしをくわえて持ってきて、人の前にぽとりと下ろして「投げて!」と要求するのだが、この遊びはほたてちゃんが疲れるまで永遠に続く。

「人間が先に疲れます(笑)。構ってちゃんの甘えん坊ちゃん。これからの成長が楽しみです」

ほたてちゃんはを迎えて一番変わったのはしらすちゃんだった。

「しらすは立派な優しいお兄ちゃんになりました。それが微笑ましくて、3匹の中で1番優しい子だね!とほめています」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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