「古代にも和歌という名のTwitterがあった」 和歌とツイートの共通性が話題に

「古代にも和歌という名のTwitterがあった」

和歌とツイートの共通性についての言及がSNS上で大きな注目を集めている。

件の発言は

「Q.古代の日本はスマホとか無かったのに、どうやって暇つぶししてたんですか?

A.古代にも和歌という名のTwitterがあったぞ。バズったら万葉集とかに載る。」

という聖徳ツイッ太子 (@syoutoku2021)の投稿。

ツイートは140字、和歌は31字という違いはあるが、その折々の感慨や思いをつぶやくという点ではたしかに共通性を感じる。聖徳ツイッ太子の発言に対し、SNSユーザー達からは

「万葉集はバズりツイート一覧だったのかぁ!!」

「百人一首も半分以上、恋愛のポエムで本人たち今みたら黒歴史なんじゃないかな。」

「公式のやんごとなき詠み人から

一般人の詠み人知らずまで」

「連歌というクソリプ合戦があったらしい🤔」

「どちらも俳人(廃人)ってね」

など数々の共感のコメントが寄せられている。

太子にお話をうかがってみた。

--太子は普段どのようなご活動をされているのでしょうか?

太子:普段は推古天皇の摂政を務めながら、主に奈良県内の観光スポットや歴史の面白ネタ、美味しいランチのお店などをSNSで紹介しておるぞ!

奈良の観光といえば東大寺や奈良公園などの北部エリアが有名じゃが、かつて飛鳥京のあった明日香村や、藤原京のあった橿原市などの奈良県中部エリアも穴場で見所がたくさんあるので、一度ぜひ遊びに来てみてくれ!

--Twitterと和歌に共通性を感じられたきっかけをお聞かせください。

太子:Twitterは140文字という字数制限の中で日常のあれこれをつぶやき、和歌は、五・七・五・七・七などのリズムに乗せて、日常において感じた様々な心情を詠む。

そして和歌における「返歌」とは、Twitterにおけるリプライのようなもので、「本歌取り」は引用リツイート、「歌枕」はさしずめハッシュタグといったところじゃな。

わしが現役であった頃の飛鳥時代の日本には、和歌は存在したが、もちろんTwitterやらSNSなんてものは無かった。しかし、言の葉をもって己が心の内を紡ぎ、他者に「いいね」「いとをかし」と共感してもらうこの面白き文化の本質は、やはり今も昔もほとんど変わっておらぬとしみじみ感じるなあ。

--これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

太子:いとビビりけり。正直こんなにツイートがバズるとは思わなんだ。リツイートやいいねを押してくれた皆には、心より感謝申し上げたい。

あと、ちなみにこれはプチ自慢なのじゃが、万葉集には1400年くらい前にバズったわしの和歌も収載されておるぞ!我ながら会心の出来なので、そちらもよければ是非、ググってみてくれ!

今後も楽しい投稿を心がけて参るゆえ、よければTwitterアカウントやInstagramのフォローのほう、ぜひぜひ宜しくな!

◇ ◇

時代を経ても変わらぬ人の心と営み。読者のみなさんもぜひ何か心が動いた時は、風雅なツイートと洒落こんでみてはいかがだろうか。

なお、今回の取材を太子にお取り次ぎいただいたマネージャーのあをにまるさんは現在、奈良の歴史上人物をテーマにしたコメディ乙女ゲーム「なら☆こい」を開発中。

ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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