フリーターから正社員への就職…役立った資格は1位は「簿記」 勉強法は3割強が「独学」

フリーターから正社員での就職を目指す時、「何か資格を取得したほうがいいのかな」と考える人も多いのではないでしょうか。フリーターから資格を活かして就職した経験がある212人に「就職に役立った資格」を聞いたところ、1位は「簿記」になりました。なお、資格を取るための勉強法は、3割強の人が「独学」と答えています。

株式会社ビズヒッツが2021年10月、女性118人、男性94人に聞いた調査です。フリーターからの就職活動時に役立った資格は、「簿記」のほか、「医療事務」「介護職員初任者研修」といった回答が続きます。上位の結果と具体的な内容は以下の通りです。

【1位 簿記】

・経理職の応募資格で「実務経験がなくても2級を取得していれば可」という企業が多かったから(女性、就職時29歳)

・経理関係の仕事に就けたから(女性、就職時33歳)

・会計事務所の求人に応募するための必須資格だったから(男性、就職時41歳)

【同率2位 医療事務】

・必須ではなかったが、やる気を買われて採用が決まりました(女性、就職時25歳)

・受付事務だけではなく、請求事務もできる人を募集していたからです(女性、就職時27歳)

・求人募集の必須資格だったから(女性、就職時36歳)

【同率2位 介護職員初任者研修】

・持っていればある程度専門性があると思ってもらえるから(女性、就職時20歳)

・応募求人の必須資格だったから(女性、就職時25歳)

・持っている人を優先採用だったから(男性、就職時33歳)

【同率4位 調理師免許】

・求人応募の必須資格であったから(男性、就職時24歳)

・新規オープンするイタリア料理店の店長として採用された(女性、就職時26歳)

・信頼度が高くなったから(男性、就職時32歳)

【同率4位 MOS(Microsoft Office Specialist)】

・勉強への熱意を評価してもらえた(女性、就職時22歳)

・実務経験はなかったが、パソコンが使える証明になった(女性、就職時24歳)

・関数が入ったエクセル必須だったので(女性、就職時53歳)

なお、「資格取得のため、どのように勉強したのか」を聞いたところ、ダントツで1位になったのは「独学」で、2位以下は「資格・語学スクール」「専門学校」と続きました。上位の結果と具体的な内容は以下の通りです。

【1位 独学】

・試験の難易度的に独学で大丈夫だと思ったから(女性、就職時26歳、危険物取扱者)

・仕事をしながらスクールに通うことが難しかったので、独学で勉強しました(女性、就職時29歳、簿記2級)

・その時はお金がなかったため(男性、就職時32歳、行政書士)

【2位 資格・語学スクール】

・独学では何をするべきかわからず、確実な方法だったため(女性、就職時22歳、MOS)

・短期集中で資格を取得したかったからです(男性、就職時26歳、簿記2級)

・独学では難しいと思ったし、スクールに通えば卒業後の就職に繋がると思ったから(女性、就職時27歳、ディスプレイコーディネーター)

【3位 専門学校】

・学校へ行かないと取れない資格だった(女性、就職時21歳、歯科衛生士)

・資格取得の近道だと思ったため(女性、就職時29歳、ピアノ調律師)

・働きながらでも専門学校へ通学できたから(男性、就職時32歳、柔道整復師)

【4位 通信講座】

・料金もそんなにかからないし自宅でできたから(女性、就職時22歳、登録販売者)

・他の仕事をしながらだったため、時間の自由がきく方法を選びました(男性、就職時35歳、宅建士)

・自分のペースで勉強できるから(男性、就職時41歳、FP)

【5位 高校・大学で取得】

・一番の近道であり、確実だから(男性、就職時27歳、社会福祉主事任用資格)

・自力で取るのは無理なため(女性、就職時28歳、図書館司書)

・短大。看護師の資格を取るには学校に通うのが必須なので(女性、就職時33歳、看護師)

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