家で飼っている猫と鼻の模様もそっくり… 運命を感じて迎えた保護猫は人も猫も大好き!夜な夜な飛び回る元気な子
■飼い猫にそっくりの子猫
はなびちゃん(6歳・メス)は、埼玉県の野良猫が身篭っていた猫だった。ボランティアが妊婦猫を発見して保護した後、2015年6月28日に出産したという。
東京都に住む石川さんは、うなぎちゃんという保護猫を飼っていたので、うなぎちゃん1匹だけでいいと思っていた。しかし知人がFacebookで里親募集している子猫・はなびちゃんの情報をシェアしているのを見て心が動いた。はなびちゃんはうなぎちゃんと同じキジシロで、鼻の模様もそっくりだったのだ。
「すごく似ていて気になったんです。夫と相談して、家族に迎えることにしました」
■人懐っこい子猫、先住猫にびびる
2015年9月初旬、石川さんは埼玉県の蕨駅に顔合わせに向かった。
「はなびは兄弟猫数匹とカゴに入っていたのですが、私に向かってニャーニャー鳴いていました。人見知りをしない元気いっぱいの子だなと思いました」
9月10日の夜、ボランティアが家に連れてきてくれた。はなびちゃんはすぐにカゴから出て夫妻に近づいてきた。
「とても人懐っこかったのですが、そこへうなぎが顔を出したら、全身の毛を逆立てびびっていました。うなぎは猫カフェでたくさんの猫と一緒にいたので、新しい猫が来ることに慣れていたのか、威嚇することもなくチラ見して通り過ぎ、しばらくしてから鼻チューして匂いチェックしていました」
はなびちゃんは初日の夜から、夫妻のベッドに登ってきて、堂々と間で寝ていたという。
ボランティアは「はまちちゃん」という名前をつけていたが、「はまちゃんは渋いなぁ」と思った夫妻は新しい名前を考えた。
「夫婦で初めて花火大会に行ったばかりだったのではなびにしました。うなとはなでゴロがよく、兄妹らしいかなとも思いました」
■夜な夜な「くのいち」になる
はなびちゃんは人も猫も大好き、元気いっぱいで、高いところやカーテンに登る。障子は破りまくり、寝ている時以外はずっと動き、夜な夜な「くのいち」のように飛び回っていた。
夫が家で仕事をすることが多かったので、はなびちゃんはすっかりパパっ子になった。
「私が抱っこすると『爪切りだー!』と逃げますが、主人にはベタベタしていますし、顔が違います」
一方、うなぎちゃんはおとなしく、猫なのに高いところに登らない子だった。しかし、はなびちゃんはティッシュを一箱出すなど、超いたずらっ子。毎日驚きや笑いが絶えないという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)