ナウシカ公開時の貴重なセル画や背景画…「アニメージュとジブリ展」が大阪で開幕 ナウシカ声優の島本須美さんも登場、名場面再現も
「アニメージュとジブリ展 一冊の雑誌からジブリは始まった」が12月9日、大阪市北区の阪急百貨店梅田本店9階阪急うめだギャラリーで始まりました。1984年に封切られた映画「風の谷のナウシカ」でナウシカ役を務めた声優の島本須美さんが展示の音声ガイドを務め、ナウシカのセル画も初公開。ナウシカの風景画のほか、再現された風使いの腐海装束など約200点が並びます。営業時間は午前10時~午後8時、期間は2022年1月10日まで。
アニメ雑誌「アニメージュ」は1978年、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが中心となって創刊されました。宮崎駿さんが同誌で連載した漫画「風の谷のナウシカ」が映画化されたことがジブリ誕生につながったほか、「機動戦士ガンダム」などが牽引した80年代のアニメブームを支えました。
展示初日の12月9日には、島本さんがメディア向け内覧会に登場。キツネリスの人形を手に「あ、キツネリス」「ほらね、怖くない」とナウシカの声で名シーンを再現し、報道陣から拍手が起こりました。構想段階だった青いキツネリスの人形は、展覧会限定グッズとして11000円で販売されています。
島本さんは「ナウシカのセル画は貴重で、私も欲しかった」と笑みを浮かべ、「出口まで見どころいっぱいです」と声を弾ませました。緻密な背景画や、セル画になる前のラフからは製作過程を追うことができ、ファンでなくとも見応えのある内容となっています。
島本さんは自身の代表作となったナウシカについて「声優として原点に立ち戻らせてくれる、忘れてはいけない作品」と実感を込めて話しました。
このほか、会場には「天空の城ラピュタ」のポスターやジオラマ、天野喜孝さんが描いたアニメージュ小説の表紙イラスト(複製)も展示されています。
スタジオジブリの星野康二会長兼社長は「宮崎監督の長編アニメはそう遠くない将来に完成する」とジブリの次回作に言及しました。
(まいどなニュース・伊藤 大介)