3年間“追い出し部屋”にいながらも「会社に感謝」 社会を生き抜く上でのメンタルの重要性
企業が不必要になった従業員を退職に追い込むために用意する、他部署や他職員との接触がない部署「追い出し部屋」。
今、SNS上ではそんな追い出し部屋に押し込まれながらもポジティブに日々を過ごし、むしろ「会社に感謝」までしたという人物のエピソードが大きな注目を集めている。
件のエピソードを紹介したのはコンサルティングファームに勤務するホワイトコンサルタントさん(@ConsultantWhite)による
「3年間何も業務を与えられない追い出し部屋で過ごした人と話す機会があったんですが、
『毎日 Google Map で世界中を旅しながら、立ち寄った町のホテルやレストランのレビューとかを読んでた。会社には感謝してる。』
という話を聞き、人生で大事なのはメンタルの強さだと学びました。」
という投稿。
人を退職に追いやるための環境下で逆に羽根をのばして幸福を見出だせる人もいる……ホワイトコンサルタントさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「無計画採用で研修期間に1人残して後は切り捨てみたいな会社にいた時、一番苦痛だったのが自主的に仕事を見つけてもやらせてもらえず、でも日報を書かされたことです。
追出し部屋はまだマシで、仕事をさせてもらえない上に日報をグループチャットに共有しなくてはならない苦痛は半端なかったです。」
「鋼のメンタルさえあれば、
組合が強くて解雇ができないから仕事もデスクもあたえない、居ないかのように扱われたとしても、最低限基本給と保証分のボーナスはでる
「会社は金を貰うだけと割り切って、存在する意義を会社以外に求めることが出来れば、窓際はポカポカ暖かくて居心地がいい☀️.°」
「暇なのを屈辱と捉えるかチャンスと捉えるかで人生大きく変わります」
など数々のコメントが寄せられている。
ホワイトコンサルタントさんにお話をうかがってみた。
--通常、追い込み部屋に追い込まれた方はどんな心境になられるものでしょうか?
ホワイトコンサルタント:あくまで私の想像ですが、通常何も業務を与えられない環境に置かれると「会社に必要とされてない」「他の社員に迷惑をかけてる」という想いから精神的に参ってしまい、退職/転職する人が多いと思います。
--この方とお話されて受けた人柄の印象やご感想をあらためてお聞かせください。
ホワイトコンサルタント:その様な環境の中でも楽しみを見つけ、3年間過ごしたという点に感心しました。人柄の印象としては穏やかで、良くも悪くも物事に強い拘りを抱かない人なんだろうと思いました。
--これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
ホワイトコンサルタント:「自分も追い出し部屋で自由に過ごしたい」という人と、「会社からお金を貰いながら遊ぶのかおかしい」という人の対立が興味深かったです。
前者は会社から給料を貰えるなら何でも良いと思ってる一方で、後者は給料を貰うならそれに見合った価値を出す必要があると思っており、人によって働くことに対する価値観は大きく異なると再認しました。
◇ ◇
寄せられたコメントにもあったが、現状を不遇と捉えるかチャンスと捉えるかはその人次第。常にチャンスを見出だそうとする人の方が、その次の段階で成功をつかむ可能性は高いのだろう。もし今、ご自身の境遇に不満を感じておられる方がいたら、ぜひホワイトコンサルタントさんの投稿を参考にしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)