保護した子猫は水玉柄!? 4歳でガン発症、小さな身体で生きようとする姿に「この子のためなら頑張れます」
「病院に行くといつも色んな人から言われるんです」などとつぶやき、愛猫の写真をツイッターに投稿した飼い主の「ココちゃん 猫好きさんと繋がりたい」(@kuroineko543209)さん。そこには、白い水玉柄の猫ちゃんの姿が写っています。動物病院に行くと、猫ちゃんの模様を見た人たちからこう言われるそうです。
「すごーい、オシャレな柄ね!」
「なんて種類の猫ちゃんなの?」
「素敵ですね!珍しい種類なんですね!」
「何処の国の猫ちゃんなの?!」
多くの人を釘付けにした水玉柄の猫ちゃんのお名前は、ココちゃんといいます。推定4歳の男の子です。水玉柄は、たくさんの猫を見てきた病院の獣医師さんや受付の人からも「ほんと珍しい。見たことないです」と驚かれたとか。そんなココちゃんは今、悪性リンパ腫などを患い闘病中です。ココちゃんの生い立ちや病状などについて、飼い主さんにお話を伺いました。
■ドット柄の元保護猫 今年悪性リンバ腫が発覚、高額な治療費・・・クラファンで支援金を募った
--水玉柄のココちゃんは、珍しい種類の猫ちゃんなのでしょうか?
「いえいえ、保護猫ミックスです!」
--投稿のリプにも「ドット柄で可愛い」と評判でしたね。ココちゃんをおうちに迎えられた経緯を教えてください。
「数年前まだへその緒が付いている状態で捨てられていたココちゃんを里親として迎え入れました。すくすくと甘えん坊な子に成長して毎日一緒に楽しく生活していましたが、今年に入り体調を崩し入退院を繰り返していました」
--入退院を繰り返していたというと・・・。
「ココちゃんはもともと体が弱かったのですが、今年8月にココちゃんが突然倒れて泡を吹いて意識もうろうとなり、急きょ近くの病院に連れて行きました。でも、治療が難しいとのことで別の病院の紹介状を書いていただいて。そこの病院で診断されたのが、リンパ腫と腹膜炎。腹膜炎で腹水がたまり、検査のため腫瘍の切除などの手術が必要でした。
先生から『すぐに手術をしないと3日後には死ぬかもしれない』と宣告されましたが、ココちゃんは貧血・・・手術するには輸血しなければなりませんでした。そこで、輸血に協力してくれる猫さんを見つけようとSNSで呼び掛けたところ、幸運にも協力してくれる猫さんたちが見つかり無事に手術ができたんです」
--手術後は?
「切除した腫瘍を詳しく調べた結果、悪性リンパ腫だと分かりました。つまり、がんです。原因は病院の先生も不明とのこと。遺伝子的なものかもしれませんが、4歳で悪性リンパ腫になる子はとてもまれだということでした」
--どのような治療をされていますか。
「悪性リンパ腫の治療は血液内での病気ということもあり、患部を外科治療や放射線で治療するのではなく抗がん剤による投薬での治療がメインになります。そのため、継続的に高額な費用が必要になり、自己資金のみでは治療が続けられない、私の力だけでは助けることができないと思いました。
でも、少しでも長く一緒に過ごしたい、がんによる苦しみを少しでも緩和させてあげたいと思い、クラウドファンティングで支援を募ることにしたんです。おかげさまで募った約70万円の支援金は達成しました」
--良かったですね。ココちゃんの現在の病状は?
「今、投薬や点滴をはじめ、抗がん剤による治療などを続けています。病状は落ち着いてきました。うまくいけば、先生から来年2月下旬には投薬などが終わり寛解状態となるだろうと言われています」
--ココちゃんの寛解を目指して、飼い主さんの思いをお聞かせください。
「皆さんの支援のおかげで治療を続けられています。かねてから里親になりたかった私は生まれて間もないココちゃんを受け入れることができて本当にうれしかったです。身体が弱い子ではありますが、小さな身体で頑張って生きようとしている姿を見て『この子のためなら』と私も頑張れます!」
◇ ◇
飼い主さんによると、ココちゃんは赤ちゃんのときから、人形遊びが大好きな猫ちゃんだとか。現在、達成したクラウドファンティングのリターンとして、画家の活動をしていたという飼い主さんは、支援者に自ら描いたココちゃんの絵などを送るそうです。
また、飼い主さんは「動物には動物の特有の病があり、国が薬を認めていないので治療が高額なために飼い主さんたちが、泣く泣く死を選ばざるを得ない事実が多いこと・・・たくさんの方に知っていただきたいです。どのような境遇であろうとも、心穏やかに、安全に、幸せに生きる事ができる猫ちゃんワンちゃんが増えて欲しいな。と、私はいつも思っています。その親御さんも」と話してくれました。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)