「オレ、子ども好き」そんな彼は将来イクメン?子育てママの投稿に共感の嵐 「見極め重要」「公言している方を信用できない」
「男性の結婚前の『子ども好き』は、仕事しながら家事育児両立して子供と一緒に生活していくことが可能な『好き』なのか、親戚の子供を1時間程預かり一緒に遊ぶくらいの感覚の『好き』なのかどうかを見極める必要があると思う。結婚前の私に伝えたい」とツイートしたのは、トイレのサレ子さん(@sarekochan)。このツイートには、同じような経験をした人からのリプライが殺到しました。
「子どもとペットは他人事だから可愛いってなりますよね。自分の子どもだと365日24hが20歳まで育てなきゃならないですし」
「うちの旦那(バツイチ子持ち)は子ども好きと言っていました。けど、自分の子どもがなついてなくて違和感持っていました。案の定育児は奥さんに任せきりだったそうです」
「この先20年近くたくさんの相談をしなきゃいけなくて、一緒に人を育てるパートナーだから、『一緒に出来る人』かどうかの見極め重要」
「子ども好きを公言している方をいまいち信用できないと思っています。そういうブランディングなのかなと」
投稿者であるトイレのサレ子さんに詳しく聞いてみました。
ーーご主人、ご結婚前は「子どもが好き」とおっしゃっていたのでしょうか。
「子どもが好きだと言っていました。子どもを見ると『可愛いね』と言っていたし、子どもと関わる時はニコニコしていたし、子どもの扱いはうまいなと思いました。でも、それは夫が長男だったからだと思います。結婚後に気付いたのですが、まさにツイートの後者の方でした」
ーーいざ自分の子どもの育児をしなければならないとなると、なかなか思うように手を貸してくれませんか。
「今現在子どもが3人になり、かなり主体となって子育てできるようになってきました。私がツイートのように感じたのは1人目が生まれて、共働きしているのに家事育児に何も協力してくれなかった頃のことです。我が家は今年の2月末までお互い正社員で共働きでした」
「専業主婦になってからこのように感じたわけではなく、むしろ共働きしていた時に強く感じていました。お互い正社員、共働きなのに子どもの体調不良では必ず私が休み、保育園に入れなかったので子連れ出勤して、家事も1人でしていたんです。過労と睡眠不足で仕事中に倒れました。意識が朦朧とする中、職場に向かう途中で車の接触事故(保険で解決済み)を起こしたこともあります。お互いに怪我がなかったのが不幸中の幸いでした。2人目を妊娠中のことでした」
ーーご主人の仕事には休日があるけれど、主婦の育児や家事には休みがない。24時間365日体制ではストレスもたまるし、身が持たない。少しは手伝ってという気持ちでしょうか。
「今は専業主婦なので家事全般を私が主体となってやるのは当たり前だと考えています。子どもは2人の子供です。育児は2人でするのが当たり前だと思います。育児に関して、『手伝って』という言葉を使うこと自体おかしいと思います」
ーー元保育士さんということですが、仕事で子どもと接するのとご自身の育児はどう違いますか。
「仕事と育児の違いは、まず365日24時間命を守る責任があるということです。保育は人数も違います。仕事に終わりはあるけれど、育児に終わりはありません。休みたくても休めないのが育児です。なので1人で全てやっていたら、乳幼児期は特に体力的にも精神的にも限界がくると思います。育児には配偶者の協力は必須だと考えています」
ーー率直に「もっと育児に参加してほしい」と話し合うことはできなかったのでしょうか。
「もちろん、子どもが生まれてからさんざん言ってきました。上の子が6歳になり、やっと私の半分くらい育児ができるようになってきました。親の自覚が芽生えるのはとても時間がかかるなと思いました」
ーー今後、ご主人やお子さんとどのような家庭を築いていきたいですか。
「私のツイートは、現在の状態だけではなく、昔のことを振り返って書いていることもたくさんあって、このツイートもその一つです。なので、今はかなり改善されています。日々、夫も子どもと共に育っているなと思います。私の育った環境がひどかったので、子供達には明るく伸び伸びとした家庭で育ってほしいと願っています。子供の尊厳と権利を大切にしたいと思っています。これからも夫と一緒に協力してやっていきたいと思います」
◇ ◇
取材後、投稿者は「夫に成長が見られなかったら、耐えきれず離婚していたと思う。育児は子供が産まれてからでないと分からないことが多いので大変」と語ってくれました。投稿者のように話し合いをしながらお互い理解し合えるといいですね。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)