「貧しさとは、牛丼店で食うことではない。店員に怒鳴るオッサンになることだ」体験に基づく“哲学的な投稿”が大反響
イラストレーター「ゆるふわぴんくチャン」さん(@pinkie_junkie2)のTwitter投稿が注目を集めています。
過去の体験を偉人の名言風に、
「『貧しさとは、松屋で牛丼を食うことではない。松屋の店員に怒鳴るオッサンになることだ。』【ギリシアの哲学者 ツユダクレス】」
と投稿したところ、「わかる」「真理」「ほんとにそう」「たしかに」などの声とともに、2万を超えるいいねがつきました。
■店員さんに怒鳴る姿に自戒
過去の出来事とはーー。
ある日のトレーニング後、くたくたになったゆるふわぴんくチャンさんは、牛丼チェーン店の安さと栄養価の高さにありがたさを感じながら牛丼を味わっていました。すると目の前で「いかにもしょぼくれたオッサン」が店員さんに向かって「つゆがなんだタマネギがなんだ」と怒鳴り始めました。ふわぴんくチャンさんは「ああ、こんな大人にはなりたくねえな。こんな余裕のない大人にはならないぞと」と自戒し、そして問います。「自分が中年になった時、『牛丼屋で怒鳴るオッサン』と『休みの日に公園や美術館でゆったりと過ごすオッサン』どっちになりたいか」。
■反響の大きさに「安心しました」
投稿したゆるふわぴんくチャンさんに聞きました。
──Twitterに投稿しようと思ったきっかけは?
「最近、若者の貧困が嫌でも毎日ニュースとして目に入る中、貧困が招く一番人間性を曇らす暗い影が『心に余裕を持てなくなること』だと考えてます。たとえ貧しさの中でも心に余裕を持ち他者に優しくすべきだと思い投稿しました。貧しさの果てに牛丼屋で店員に怒鳴るオッサンになったら終わりです」
──この出来事は、自身の処世術にも影響?
「常に他人に優しさを持てる程度の余裕を心掛けると共に、人生で稀にぶつかるしょうもない人間と対峙した時も『ああ、こんな風にならないようにしよう』と反面教師にして何かしらを学ぶことで人生の師としてむしろ感謝して生きてます。そうやって生きると素晴らしい人達だけでなく嫌な人間も含めて大抵の人間が自分の人生にとってメリットになる様に感じられ、生きる上で背負う重荷が多少は軽くなります」
自身の現在の姿を「私は牛丼を肴にしておにごろしを公園で飲む大人になった」とユーモアを交えて例えるゆるふわぴんくチャンさんですが、反響の大きさにはホッとしたといいます。
「思ったよりも『牛丼屋で怒鳴るオッサン』をダサいとか見苦しいとか思ってる人がいて安心しました。店員さんや駅員さん等、サービス業についていらっしゃる人を相手に、客だからという理由でつけ上がる中年にはならないぞと同感する方達ばかりで、10年後20年後にはもうちょっと社会は優しくなっているのかなと未来が少し明るく感じられました」(ゆるふわぴんくチャンさん)
(まいどなニュース・金井 かおる)