生理の血液が漏れて下着や洋服、椅子が汚れてしまった－－。ヒヤッとした経験のある女性は多いのではないでしょうか。そんな出来事をめぐり、2人の女性の交流が今、注目を集めています。

　Twitterユーザー「しらゆきちゃん」さん（@lovenomaho）は5日、自身のTwitterを更新。「同じ駅から電車に乗った女の子。駅に着いて立ったらスカートに赤いシミが。とっさに背中にくっ付くように隠して一緒に降りたの。経血が…って教えたら着替えがないと泣き出して。急いで駅ビルでスカートを買って渡したの。後日、お礼にとなんと3ヶ月もの間、私に会うまでずっと持ち歩いてたそうです」と投稿しました。

　同時に公開した写真には、女の子からお礼に贈られたというヘアアクセサリーが写っています。投稿には5万近いいいねがつき、「素敵な心配り」「感動しました」「とっさの行動がステキです」「女の子の感謝の思いに胸が熱くなりました」などの声が上がりました。投稿者さんに話を聞きました。

■過去の経験と重なり「同じ思いさせたくない」一心で

──いつ頃の出来事ですか。

　「お礼を渡されたのは今年の1月に入ってすぐです。女の子は高校生ぐらいです」

──「急いで駅ビルでスカートを買って渡した」とのことですが、2人でお店まで行き購入したのでしょうか。

　「お店に行ったのは私一人です。時間もなかったので安いスカートを買って渡しました。お金はいただいておりません」

──声をかけるのには勇気が必要です。それでも伝えようと思った理由は。

　「実は私も高校生の頃、トイレから出たときにプリーツスカートの一部が下着に挟まってショーツが見える状態だったのに誰も教えてくれなくてショックだった経験があります。同じ女性なのに見て見ぬふりふりをする人がいることに残念に思っていました。それが根底にあって、恥ずかしい思いをさせたくないという気持ちで自然にできた行動でした」

──今回、Twitterに投稿しようと思ったきっかけは。

　「（助けたのは）数カ月前の出来事なのに、お礼を伝えたいとずっと持ち歩いていた女の子の気持ちが単純にうれしかったです。思わず中身を見せてツイートしてしまいました。髪の毛を一つに束ねていたのでヘアゴムにしてくれたのかなと。一生懸命選んでくれたそのお気持ちがうれしかったです」

──ツイートが大きな反響を生んでいます。

　「正直、なぜこんなに反響があるのか不思議なんです。困った人を見たら助けるのが当たり前だと思っていますし、わりと日頃からやってることなので夫とともに驚いています」

──たくさんのリプも寄せられています。

　「生理の漏れで恥ずかしい思いをした女性が多いことや、同じ状況を見たら勇気を出して助けてあげたい、声をかけてあげたい、というリプがあってツイートしてよかったと思っています」

　「生理の漏れは女性にとってとても恥ずかしいことです。自分がもしその状況になったらそっと女性から指摘して欲しいと思うんですね。少しの勇気で困ってる人が救われることがあります。女性が女性を守るやさしい繋がりが広まってくれることを願っています」

■応急処置の方法も投稿

　生理の血液が漏れたことで服を汚した経験のある人は多かったようで、リプ欄には体験談や汚れの落とし方なども多数寄せられました。

　しらゆきちゃんさんは反響の大きさを受け、「これ知ってた？生理の血は大根おろしでも落ちるの」と投稿。「おろした大根をガーゼに包みトントンとするだけ。血液は水でもみ洗いすれば取れるけど、落ちないときは試してほしい」。また外出先では「出先で漏れた時の応急処置は、薬局でオキシドールを買って叩くようになじませる。ついたばかりの血液ならほぼ完全に消えます」とお役立ち情報を発信しました。

　なお、複数の洗剤メーカーでは生理の経血用洗剤を発売。生理中の下着の汚れの洗い方を掲載した下着メーカーのサイトもあります。

　Twitter上で「生理　血液　汚れ」で検索すると、上記のランジェリー専用洗剤以外にも、100円ショップで販売される血液の汚れ用洗剤やセスキ炭酸ソーダ、メイク落とし用シートを使って汚れを落とした数多くの体験談が披露されています。

（まいどなニュース・金井 かおる）