ポスターのモデルは「本物?」愛知県警半田署が作った特殊詐欺防止ポスターが話題 「これはひっかかりますわ」
愛知県警半田署(愛知県半田市)が作成した特殊詐欺撲滅ポスターがネット上で話題です。「特殊詐欺をノックアウト!!」「電話の相手は本物?」のコピーとともにポスターから呼び掛けるのは、ボクシング元世界チャンピオン具志堅用高さん…かと思いきや、実はうり二つの地元の海苔漁師、森下清さん。ネット上では「具志堅さんでしょ?」「そっくり!これは詐欺!」「本人かと思ってた」「これはひっかかりますわ」「判別できない」などと驚きの声が上がっています。
同ポスターは2021年10月、増加する特殊詐欺対策になればと半田署が200枚作成し、金融機関などに配布したもの。「本物かどうか確かめて!」と注意を促すポスターにそっくりさんを登場させるという同署のセンスは、テレビ番組で取り上げられたり、Twitter上で画像が拡散したり、狙い通り注目を集めています。
半田署の担当者に話を聞きました。
──森下清さんに出演をお願いした理由は。
「多発する特殊詐欺被害を防止するには、子、孫世代が特殊詐欺に関心を持ち、家族でコミュニケーションを図るなど社会全体で高齢者を見守る環境を構築することが必要となります。そこで『南知多の具志堅用高』として、若者に人気のテレビ番組にも出演歴がある森下さんに協力依頼をしました。森下さんは過去のテレビ出演などにより地元でも知られた存在です」
──具志堅用高さんご本人の許可は。
「ポスターの製作前に所属事務所に了承を得ています」
──お披露目後、反響は?
「住民から『面白いポスターですね』『ポスターを欲しい』などと好意的なご意見を多数いただいております」
ポスターの掲示期間は約1年間と考えているそうですが、ここにきて突然のネット上での盛り上がり。追加印刷についても要望が増えるのではないでしょうか。同署では「必要に応じて印刷を検討します」としています。
(まいどなニュース・金井 かおる)