手数料対策に! 大阪の神社が始める「助け合い」両替が話題 「これは一石二鳥!」「柔らかい頭のアイデア」
2022年1月17日から有料化されたゆうちょ銀行での大量の硬貨の預け入れ。「1円、5円、10円などのお賽銭が多い町の神社が、ピンチに陥っている」というニュースも報じられる中、大阪府交野市の住吉神社が、地元の商店主らと連携したコインチェンジを始めます。お賽銭で神社には硬貨が集まる→小銭が必要な商店主が参拝の際、紙幣と両替→お互い手数料要らずでwinwinという一石二鳥の試みがSNSで話題です。住吉神社に聞きました。
住吉四神と末社八社が祭祀され、古くより近郷十六ヶ村の鎮守として崇拝されてきた同神社。創建年代は明らかではありませんが、少なくとも600年を経ているとされます。担当者に電話しました。
ー2月13日から始めるコインチェンジとは
「お賽銭の入金手数料に困っている神社とお釣りの両替手数料に困っているお互いを助け合い、多くのお参りを願うプロジェクトです。硬貨(1円、5円、10円、100円、500円)ごとに50枚を一束にして、紙幣と交換させていただきます」
ーお互いさまという発想が素敵です
「商店主の方にはお参りして気持ちの良い時間を過ごしてもらい、神社にとっても参拝する方が増えればにぎやかになります」
ー「ナイスアイデア」とSNSで話題です
「ツイッターで話題になっているようで反響に驚いています。初めての試みなのでうまくいくことを願っています」
住吉神社のコインチェンジのポスターをツイッターで紹介したトムスタンティノス(@Tomstantinos)さんの投稿は7万を超えるいいねがつくなど拡散。「期待できる地域活性化かもしれません」「こういう柔らかい頭のアイデア好き」「とても素敵だと思います。まさにwinwin」と称賛の声が上がっています。
■ゆうちょ銀行、17日から手数料新設
ゆうちょ銀行では1月17日から、硬貨取扱料金とATM硬貨預払料金が新設されました。
硬貨取扱料金は「お預け入れや払込み等の各種お手続きの際に、窓口へ硬貨をお持ち込みの場合、枚数に応じた料金がかかります」とし、硬貨枚数51~100枚で料金550円、101~500枚で825円、501~1000枚で1100円(以降500枚ごとに550円加算)。1~50枚は無料。
ATM硬貨預払料金は「ゆうちょATMでの貯金のお預け入れ・払戻しに硬貨を伴う場合、硬貨預払料金がかかります」。硬貨を伴う預け入れの場合、硬貨枚数 1~25枚で料金110円、26~50枚で220円、51~100枚で330円。硬貨を伴う払戻しでは硬貨枚数1枚以上で料金110円がかかります。
(まいどなニュース・竹内 章)